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ウルトラセブン(5) ~われわれの邪魔をするな、ウルトラセブン。北川町に近よるな! [ウルトラセブン・ドラマ]

今回は、第8話『狙われた街』を取り上げます。

セブンのエピソード中でも、金城哲夫・実相寺昭雄のゴールデンコンビで送る有名なエピソードである。ここでいう「駅前」の駅は、小田急線の向ヶ丘遊園駅を使っている。世田谷体育館を使って、メディカルセンターを撮影している。実相寺監督お得意の、シルエット撮影が効果的に見える。

今では放送禁止用語となっている「〇〇〇イ」が連発されるが、それでこのドラマが放送禁止になることは無いだろう。実相寺監督の回には、野球の実況中継の映像や音声がよく出てくる。プロ野球中継がテレビの主役だった、昭和を感じるなぁ。それと夕景。沈みゆく赤い太陽と夕焼け空の背景で戦いが繰り広げられる。絵になるなぁ。メトロン星人の声って誰が担当してるのかな、イイ声だなぁ。


★★★★★★★★★★★★
監修;円谷英二 
脚本;金城哲夫 
監督;実相寺昭雄 
特殊技術;大木 淳

◆サイレンを鳴らしてタクシーを追うパトカー。狂ったように走るタクシー。後部座席の女性客が、窓を開けて助けを求めている。女性客に殴りかかっている運転手を、追いついた警察官が取り押さえる。すると男は失神してしまった。

資材置き場の丸太の上で一部始終を見ていた小学生たちのもとへ、ウルトラ警備隊のポインターでやってきたアンヌ隊員。
『ヒロシちゃん、お父様が大変なの・・・』

民間航空会社の中でも名だたるパイロットだったアンヌの叔父が操縦する旅客機が、墜落事故を起こした。アンヌの叔父の葬儀場で、すれ違う参列者の声がダンの耳に入ってくる。
『なにか大きな事故があると、必ずこの町の住人が主役なんですから・・・』

それを聞いて何かを思うダン。フルハシとソガは第3ハイウェイをパトロール中、駅前の自動販売機でタバコを買って一服しようとしていた。その矢先に銃声がする。逃げ惑う人々。警官隊が犯人を取り囲んで応戦している。

フルハシとソガは現場に急行し、ソガのレーザーガンが犯人のライフル銃に命中、警官隊が暴れる犯人を取り押さえようとした途端、犯人は失神してしまう。メディカルセンターでフルハシの傷の手当をしている横で、ライフル魔事件の様子を話すソガ隊員とキリヤマ隊長たち。

ただならぬ気配を感じたダンは、ライフル魔の取り調べに立ち会ってみようと思った。その帰り道に、不審なダンプカーに襲われる。ポインターの前方で、走行しながら砂利をばらまくダンプカー。ダンプカーを空き地へ追いこんで犯人を見極めようとするダンだが、運転席には誰もいない。

宇宙人の存在を察知したダンに、警告の声が響く。
『ウルトラセブン、我々の邪魔をするな!これは命令だ。今すぐに手を引け!北川町に近寄るな!』

負傷したフルハシが一服するために、作戦室へ戻ってきた。ライフル魔事件の直前に買ったタバコの封を開けて、火をつける。するとフルハシの目が虚ろになり、いきなり暴れ出した。近くにいたダンに一撃を食らわせると、机の上の資料を散らかして他の隊員に襲い掛かった。

その場にいた全員でフルハシを取り押さえると、失神してしまった。
『フルハシを、メディカルセンターへ連れて行け!』

メディカルセンターから戻ってきたソガが、同じタバコに火をつけた。ダンがソガの様子がおかしいことに、いち早く気付いた。射撃の名手ソガの右手が、スーパーガンに手をかける。

その瞬間にヘルメットでスーパーガンをはたいて事なきを得ると、暴れるソガを全員で押えこむ。ソガもフルハシ同様、失神してこん睡状態に陥ってしまった。訳が分からないこの光景に、キリヤマ隊長は動揺する。

ダンは二人の共通点を素早く察知した。タバコを折って、その中に赤い結晶体が仕込んであることに気付く。化学班に分析を依頼した結果、とんでもないことが判明する。
『Y星探検の時に持ち帰った宇宙ケシの実に似ています。これに侵されると、他人がすべて敵に見えてくる効力があるようです』

北川町の住人が絡んだ事故は、この赤い結晶体の入ったタバコを吸った人間が、殺人鬼と化して起こした事故だったのだ。アンヌの叔父の未亡人宅に行き、フライト当日に、叔父がタバコを買った場所が『駅前の自動販売機』であったことを突き止めたダンとアンヌは、駅前の喫茶店で犯人を張り込んでいた。

駅前の自動販売機を撤去するよう本部に連絡して、商品を入れに来た犯人の後を、タクシーで追跡するダンとアンヌ。とあるアパートの前で止まった犯人の車を見て、ダンはひとりでアパートへ潜入する。メトロン星人の策略で、ダンはこのアパートへおびき寄せられたのだった。

ちゃぶ台をはさんで宇宙人同士が話し合う。
『君たちの計画はすべて暴露された。おとなしく降伏しろ!』
『赤い結晶体で、人間同士の信頼感を無くすればいい。そうすれば人類は自滅していく』

アジトはメトロン星人の宇宙船になっていた。メトロン星人の宇宙船はダンを乗せたまま上昇を開始、アパートが二つに割れて中から宇宙船が出現するのを見たアンヌは、本部へ連絡した。
『アパートから宇宙船が出現、中にはダンがいます』

空中で二つに分かれた宇宙船の片方が、迎え撃つウルトラホーク1号に撃墜されてしまう。撃墜された側に乗っていたダンは、ウルトラアイを着眼してウルトラセブンに変身。夕焼けの街に、二人の宇宙人が対峙する。

メトロン星人は勝てないと思ったのか、逃げようと空へ向かって飛んだ。それをアイスラッガーで切断し、エメリウム光線で撃破するセブン。ホーク1号が残りの宇宙船を撃墜し、メトロン星人の地球侵略計画はここに終わった。

このお話は遠い遠い未来の物語です。え、なぜって?我々人類はいま、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから・・・(おわり)


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