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『人造人間キカイダー』をより深く語ろう会(第3回) [キカイダー座談会]

『人造人間キカイダー』の大ファンだという精神科医のA氏と出版社社長(当時)のB氏が、石ノ森キャラクターの中でも異色のキャラであるキカイダーについて、その魅力を語る。

★★★★★★★★★★★★
《第42話 変身不能!?ハカイダー大反逆!》を観賞した後に、座談会が再会する)
司会;
「飯塚さんの声がまた迫力があって、ハカイダーの魅力につながっているような感じはありますよね。ハカイダーのキャラクターについては、どう思いますか?」

A氏;
「今観たら、ドラ息子ですよね。ダークっていう世界を制覇しようという大目標のある組織の中で、本当に親の言うことをきかない、唯一のはねっ返り息子っていう感じですね」

司会;
「誕生から最後まで、ハカイダーはほとんどダークのためには仕事してないんじゃないかという(笑)、我を通しますよね!」

A氏;
「我を通しますよねぇ。それがね、当時ボクは中学生だったんですけど、それに共感したんですよ。自分は何でこんなバカなんだ、親の教育が悪かったんじゃないのかとかね、思春期で女の子にもてなかったりすると、何で自分は生まれてきたんだとかね、

全部人のせいにしたがることがあるじゃないですか、思春期って。そういうものが出てますよね、ハカイダーの言動の中に。最後は、「何故ここに自分は存在するんだ」とかね。ニーチェとかのちょっと小難しい本を読むのって、中学時代だったりするんですよね」

B氏;
「自分は何だろうって、思い始めたりするんですよ」

A氏;
「男の子が『俺は醜い』って思い始めるのって、大体ローティーンの頃なんですよ。女の子はどんどん綺麗になって行くでしょ。男はヒゲが生えたりにおいが臭くなったりして。そうすると俺は醜いって、あれがハカイダーですよね」

司会;
「ハカイダーのあのキャラクターがあることで、キカイダーという作品がまたひとつ際立ったってことはありますよね」

B氏;
「そうですね。より深くなったというか、アンチヒーローというか、自分と相対する者の存在ですよね。あとハカイダーのデザインが凄いと思うんですけど、完全に泣き顔なんですよね。実はキカイダーも、よく見ると泣き顔なんですよね。

キカイダーもハカイダーも、目の下に筋がありますけど、あれは涙を表してるんじゃないかと。お互いに泣きながら、駄々っ子同士が戦ってるみたいなところがあるっていうかね」

A氏;
「求めあいながら反発しあってるっていうかね、両方とも孤独ですよね。孤独の陰が、ものすごく強い」

アシスタント;
「私も観ていて、切ない気持ちになりました」

司会;
「(ハカイダーが)目標を見失って、『俺は何の為に生まれてきたんだ』っていう、面白く感じつつも一方で、悲しみみたいなものが伝わってくるんですね」

B氏;
「最後は、お前(キカイダー)に殺されたかったっていう、いつの間にか友情になっているのが良かったですね(笑)」

A氏;
「どこにも所属できない、思春期の男の子の叫びみたいなものがね、モロ被っている感じがしますね」

司会;
「スーツアクターの方と、ハカイダーの飯塚さんの声というところで、芝居のうまさというか、キッチリみせてくれている感じはしますね」

B氏;
「サブロー役の真山譲次さんって方は、柔道一直線のライバル役などにも出ていた方で、当時の青春ドラマによく出ていた方なんですよ」

A氏;
「アクションも、また独特でしょ。仮面ライダーを意識して、差別化しようとしたんですかね」

B氏;
「明らかにアクションの形が違いますよね」

A氏;
「すごいシュールっていうかね、仮面ライダーの場合は人間同士の格闘っていう感じがしたんですけども、これは機械の特徴をすごくデフォルメしてね、クリシエ(*)っていうんですけど、象徴して演技してる感じがするんですね。

ぶつかった時の音も全部金属音で、カーンとかキーンとか。それだけじゃ無くて、動き自体を何か機械的な要素を入れて、それが返ってすごくカッコ良かったんですよね」
(*)決まり文句、ありきたりの手法の意味だが、どういう意味で使ったか不明    (つづく)


★★★★★★★★★★★★
第42話は最終回のひとつ前なので、物語は最高の盛り上がりを見せる。ハカイダーは目標を失い、自分のライバルを倒したロボットを見事に倒すが、心の中は空洞状態。キカイダーを倒したロボットを倒したのだから、最高の喜びのはずなのに、

事実はキカイダーを先に倒された憎しみと自分が倒せなかった悲しみに、打ちひしがれていた。そんな自分の存在に疑問を持ち、自分を作った存在を恨むようになる。

悪魔回路という邪悪な心を持つ割には、人間的な苦しみを持っているハカイダー。悪魔回路といえども、いろいろな場面を経験し学習することで、人間の心に近づいていくのだろうか。



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