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仮面ライダーストロンガー 2 [ライダーストロンガー]

《第2話 ストロンガーとタックルの秘密!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕

〖奇械人オオカミン〗登場

【仮面ライダーストロンガー城茂は、自ら進んで改造手術を受けて電気人間となり、日本の平和と正義を守るため、世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ちあがった!】


◆伊良湖岬灯台を乗っ取るために、奇械人は灯台の監視員になりすまそうとしていた。奇械人が人間に化ける時、サタン虫というクモに似た小さな虫になって人間の耳から侵入する。今、ブラックサタンの奇械人オオカミンが、灯台監視員のヤマネに乗り移ろうとしていた。

乗り移られた人間は、耳たぶに黒い奇怪な模様が浮かび上がる。ヤマネに侵入した奇械人オオカミンは一つ目の怪人タイタンに報告すると、次の行動に移った。

ブラックサタンでは、タイタンの命令で城茂のことを調査していた。驚いたことに、ブラックサタンによって過去に改造された男であったことが判明する。しかも、自分から望んで改造手術を受けに来た大学生であった。

城茂は、城南大学のアメリカンフットボール部キャプテンだった時、自分からブラックサタンの基地に乗りこんで改造されに来た。改造手術を担当する医師に、生来孤独の身の上で地位も金も無く、世界一強くなって悪事を働いてみたいと、理由を述べるのであった。

改造人間適応テストに合格した頑強な身体と精神を持つ男、城茂。二人の医師による改造人間手術は成功し、カブトムシの強力な力を植え付け、内臓の代わりに超小型発電所をセットした改造人間、ストロンガーが誕生した。

両手にはめた手袋の下にある発電コイルを接触させることで、改造電気人間ストロンガーに変身するのだ。
『さあ、大首領にご報告だ』

赤いランプが点滅しているブラックサタンのマークから、大首領の声が響く。
『ブラックサタンの命令は、いかなる理由があろうとも、全力を尽くして実行することを誓え!城茂、宣誓を!』

奇械人として大首領に忠誠を誓う宣誓式で、城茂はしかし大笑いしてしまう。右手を長髪で隠れた後頭部に回して、そこに取り付けてあった自己催眠装置を外して見せた。これを付けていたおかげで、脳改造は免れることができたと、大声で語る城茂。

正しい思考のできる正義の戦士が、ここに誕生していた。城茂の本当の目的、それは奇械人の改造手術の失敗で殺された親友・沼田五郎の復讐のため、そして全世界の敵であるブラックサタンを倒すため、自ら改造手術を受ける決意をしたのであった。

『改造電気人間、初めての腕だめしといくか!』
城茂は両手袋を外すと、両手の指先を右方向に向け、そのまま円を描くように左方向に両腕を回した。

そして右腕を素早く引いて、左上方に伸びたまま止まっている左腕に数回こする様に手をクロスさせると、コイルの手と腹部にあるベルトが火花を散らした。
『変身‥‥ストロンガー!』

『これが、ストロンガーの姿か‥‥』
自分の姿を見ながら、そうつぶやく城茂。緑色の大きな目と赤い大きなツノ、肩から胸にかけてアメリカンフットボール選手のような頑強そうな身体、胸にはSの文字が刻まれている改造人間に変身していた。

城茂は自分を改造した手術用設備を破壊して、この秘密基地から急いで脱出を試みる。逃げる途中で、ベッドにくくりつけられている女性を発見したストロンガー。
『さぁ、逃げるんだ!』

助けられた女性は「岬ゆり子」と名乗り、ブラックサタンを激しく憎悪して一緒に奴らと戦いましょうとストロンガーに話かけた。だがストロンガーは「女では無理だ」と言って、ゆり子の誘いを断った。

改造人間は自分一人で十分だと考えた城茂だったが、岬ゆり子はその場で改造された自分、【電波人間タックル】の姿をストロンガーに見せるのだった。

こうして城茂と岬ゆり子は出会い、ブラックサタンのあるところ必ず出現して、その悪事を潰していくために全力を尽くすのであった。

オオカミンの悪事は、伊良湖岬の灯台を乗っ取り、その沖を通るタンカーを爆破して重油を流出させ、海洋汚染をすることであった。ゆり子は、城茂に言われて、この灯台を見張っていた。すると、オオカミンが乗り移った灯台監視員ヤマネのもとに、娘のマリが手弁当を届けに来た。

だがマリは子供の勘で、目の前にいる父が本当の父で無いことを見抜いて、男から逃げようとした。その様子を監視していたゆり子は、ヤマネの前に現れて行く手をさえぎるのだった。
『待ちなさい。いくら化けても、実の娘の目は誤魔化せないことよ!』

正体を見破ったゆり子はタックルに変身してマリを救うが、ヤマネもオオカミンに変身すると、タックルは一蹴されてしまう。娘のマリは人質に取られ、タックルは断崖からつき落とされてしまう。

その時、口笛の音と共に城茂が現れ、手袋を外して両手のコイルを激しく接触させて、ストロンガーに変身した。
『変身・・・ストロンガー!天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!』

タックルとマリを助けだしたストロンガーは、オオカミンの左手から発射されるミサイル弾をかわすと、パンチを一発オオカミンの顔面にヒットさせた。その瞬間にオオカミンの全身に電流が流れ、火花が散った。

ひるんだオオカミンに必殺の「ストロンガー電キック」がヒットし、叫び声をあげてオオカミンは大爆発してしまう。

伊良湖岬の爽やかな風に吹かれ、マリを助けたストロンガーの白いマフラーと、タックルの黄色いマフラーが風になびいていた。

怪人オオカミンから解放されたヤマネは、意識を失って倒れていた。城茂はヤマネの身体をゆすりながら、声をかけた。やっと気が付くヤマネを一目見たマリは、本当の父であることが判り、抱き着いて甘えるのであった。『私は、どうしてここに・・・』
『実は、ブラックサ・・・』

と言いかけたゆり子に、「言うな」と肩を叩いて合図する城茂。
『良かった、無事で!』
ゆり子はそう言って、城茂とともに笑顔で去っていくのであった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
第一話は大抵の場合、ヒーロー誕生理由のドラマで始まることが多いが、ストロンガーではそうせずに、悪の軍団に戦いを挑んでいくヒーローの姿で始まる。ウルトラセブンでは、セブン=モロボシ・ダンの誕生秘話は第17話で語られる。ストロンガーとタックルの誕生秘話は、第2話で語られた。


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