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仮面ライダーV3(13) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第33話《V3危うし!帰って来たライダー1号2号!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕


◆◆キバ一族のいる所、必ず太鼓の音が鳴り響いている。この山荘で夜遅くまで仕事をしている寒川博士の耳にも、どこからか土人の太鼓のような音色が聞こえていた。

寒川博士は人工的に光化学スモッグを作ることに成功し、その論文作成のために、一人娘のユミコと一緒にこの別荘に籠っていた。

『どこかで、お祭りでもあるのかしら・・・』
そう思った時、突然電話が鳴った。娘のユミコが電話に出ると、それは珠純子からであった。珠純子は、ユミコの山荘に招待されていたのだ。

日程が決まり、明日藤兵衛達を連れて出かけるという内容であった。もう就寝時間なので窓を閉めようとしたユミコに、真冬でもないのに吹雪が顔に吹き付けてきた。

窓の外には、全身毛むくじゃらの怪人が立っている。
『スノーウ!(怪人の鳴き声)キバの一族、ユキオオカミだ!』

北極のブリザードが吹く中で生まれた怪人ユキオオカミは、寒川博士の研究がどうしても必要なのだ。二人は誘拐され、キバ男爵のもとへ連れて行かれた。博士の発明を利用した殺人計画に、二人を協力させるつもりであった。

『もう一度聞く。我々の計画に協力する気はないか?』
『断る!』
『残念だ・・・では、やむを得ん。ユキオオカミ!その牙で、娘の血を呪いの血に変えてしまえ!』

キバ男爵は、ユキオオカミに命じて、ユミコの首に噛みついて死なない程度に血を流すと、流れ出た血をドクロの杯に溜めた。キバ男爵は、娘の血の入ったドクロの杯をドーブー教の炎の前にかざして、その血に呪いを与える呪文を唱えた。

キバ男爵がその血を炎の中へ注ぎ込むと、炎は一段と盛んに燃えるのだった。そして、ユミコが命令に逆らうとどうなるかを、キバ男爵は見せてやった。

『手を見ろ!』
ユミコの手が、ユキオオカミ同様に毛むくじゃらになっていた。

『鏡をみるがいい』
ユミコの顔は人の顔では無かった。口は耳まで裂け、耳はとがり、まるでオオカミ女のようになってしまった。悲鳴を上げるユミコ。

寒川博士は一人娘の無残な姿に驚愕し、協力を断ると言ったが、博士の心は折れそうであった。
『寒川博士。お前達が私に逆らえば、娘はこうなるのだ!』

珠純子は、弟・シゲルと立花藤兵衛、それに風見志郎を連れて、寒川博士の別荘へ向かっていた。ユミコはキバ男爵の命令通りに、コーヒーに睡眠薬を入れようとしていた。

だが、良心が痛み思い止まろうとすると、自分の手の甲が狼の毛で覆われていくのを見るのだった。ユミコは仕方なく、訪問した4人に睡眠薬入りのコーヒーを出してしまうのだった。

純子、シゲル、藤兵衛は眠ってしまい、志郎も睡眠薬が入っていることに気が付くが、眠気が襲ってきていた。4人が眠ったことを確認している寒川博士の腕を、しかし志郎がグイッとつかんだ。志郎には睡眠薬は効かない。

『博士、これは一体どういう訳なんだ!』
ユミコが言い訳をしようとした時、ユキオオカミが出現した。志郎は戦闘員達を倒しながら、山荘から外へ出ていく。

『行くぞ、風見志郎!』
『おのれ・・・ヘンシン、ブイスリァー!』

志郎はV3に変身したが、ユキオオカミに逃げられてしまう。ところがこれは作戦の内で、変身を解いて風見志郎に戻ったところを、ユキオオカミの必殺武器・ウルトラブリザード攻撃が襲った。絶対零度の低温が志郎を襲い、凍りついてしまう志郎。

睡眠薬を飲まされた藤兵衛たち3人は、デストロンのアジトに連れて行かれてしまう。そこでキバ男爵に見せられたのは、「殺人光化学スモッグ作戦」だ。

寒川博士が完成させた人工光化学スモッグを浴びた戦闘員に、デストロンで開発した特殊光線を当てると、戦闘員は苦しみながら爆発してしまうのだった。

別室に入れられた藤兵衛達3人。藤兵衛はきっと志郎が助けに来るからと、純子とシゲルを勇気づける。だが、キバ男爵は藤兵衛たち3人に、部屋の中で凍りついた風見志郎を見せるのであった。意識はあるようだが、体を動かせない志郎。

藤兵衛は、これでもうV3が助けに来ないことを知り、動揺してしまう。キバ男爵は、立花藤兵衛達3人を寒川博士に殺させようとする。だが、そこに現れたのは本郷猛であった。
『キバ男爵。貴様を追って、はるばるオーストラリアから帰って来たんだ!』

本郷は、藤兵衛が捕らえられている部屋のガラスを割って藤兵衛達を脱出させると、戦闘員達と戦いながら藤兵衛達3人の逃げ道を作るのだった。だが藤兵衛は志郎を救出するために、志郎が入れられている部屋へ向かおうとする。

そうはさせまいと、ユキオオカミが藤兵衛の前に立ち塞がるが、そこに現れたのが一文字隼人だった!

『貴様は一文字隼人、おのれ!』
『そうだ。貴様たちの野望を砕くために、アメリカから帰ってきたんだ!』

そう言うと、立花藤兵衛を逃がして、志郎が入っている部屋を破壊した。志郎は部屋から脱出すると、ユキオオカミに殴りかかった。アジトの中で、3人ライダーと戦闘員達、キバ男爵、ユキオオカミが巴戦をしていた。キバ男爵と戦っていた本郷が叫んだ。

『一文字、変身だ!』
『よし。ヘンシン!』

ライダー2号が本郷からキバ男爵を引き離している間に、本郷も変身した。
『ライダー ヘンシン!』

キバ男爵対ライダー1号2号の対決。先端に鋭いキバを付けたヤリで、1号2号ライダーを襲うキバ男爵。
『ここは俺に任せろ!』

2号ライダーが1号ライダーを他へ促すと、1号ライダーは光化学スモッグ発生装置を破壊して、アジトを出た。アジトから出てユキオオカミと戦っていた志郎は、V3に変身した。
『おのれ!ヘンシン、ブイスリァー!』

1号ライダーは藤兵衛達のゆく手を阻む戦闘員達を蹴散らしていく。藤兵衛達3人と寒川博士親子は、無事に逃げることに成功するのだった。

V3は、ユキオオカミのウルトラブリザード攻撃を受けて窮地に陥るが、2号ライダーがそこにやって来た。ユキオオカミ対2号とV3。そこへ藤兵衛達を無事に逃がした1号ライダーが参戦する。ユキオオカミ対1号2号V3。

2号のキック、パンチ。1号のライダー返し。2人のライダーがユキオオカミを両脇から抱えて、空へ向かって投げ上げた。V3は少し遅れて、頭を軸にして回転しながらジャンプし、空中でキリモミチョップをユキオオカミの脳天に炸裂させた。

ユキオオカミは地面に叩きつけられて、大爆発してしまうのだった。

『キバ男爵は、恐るべき魔法使いだ。そのために俺たちは、帰って来た。(1号)』
『そうだ、これくらいで引っ込む奴では無い(2号)』
『しかし、正義のある所、必ず勝利があると信じます!(V3)』

寒川博士の娘・ユミコの呪いは怪人の死と共に解けた。
『キバ男爵、怒るのだ!わがデストロンの期待を、裏切るではないぞ!』

首領が怒りを込めて発した言葉に、恨みのこもった目で炎を見つめるキバ男爵。果たして、ライダー打倒の為にキバ男爵が次に打つ手は何か?・・・ (つづく)


★★★★★★★★★★★★
今回は出血大サービスである。あのカメバズーカを連れて海の彼方へ大爆発と共に消えた二人ライダーが、久々に出演!それにしても、公害で大問題になった光化学スモッグを、人工的に作ってどうするのかな?



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