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仮面ライダー(6) ~一文字隼人と滝和也、メモリアルヒーローズ対談その3 [仮面ライダー2号]

(前回のつづき)
佐々木氏;
「正直言って俺は当時忙しかったから、ちゃんと台本を読んだ記憶があんまり無いの。だからスタジオに行って、治郎チャンに聞いてたりした」

千葉氏;
「そうだっけ?」

佐々木氏;
「メーキャップ室なんかで説明を聞いて、『部屋のシーンだから、飛び込んでこうだな?』とか、パターンを先読みするんだ。でも時々つながらないこともある。なにせ、台本読んでないんだから(笑)前のシーンではそ―っと来てるのに、部屋に入ったシーンではバッと飛び込んでくる。

そういうつながりの悪いカットがあるもん。読んでない証拠じゃないですか(笑) 俺なんか酔っぱらってて全然ダメだったカット、たくさんある。山田監督が唾飛ばして怒ってさ。大遅刻して首絞められたり、石ぶつけられたりしたこともある。でも、こういうのは時々ですからね(笑)」

千葉氏;
「でもこういう人だからこそ、現場が緊張しないんですよ。彼はそう意味では、良いキャラクター持ってるんですよ。スタッフなんかも、『またか・・・』って感じで楽しんでる」

佐々木氏;
「でもね、演技してる時はふざけてたわけじゃないんですよ。怪人の名前呼ぶのって、大体セリフ決まってるじゃないですか、『出たな、ショッカー!〇〇怪人』って。特に後半なんてストーリー的にやること同じだし、水戸黄門だよね(笑)」

聞き手;
「千葉さんには、迷惑かかってたんですか?」

千葉氏;
「僕は剛ちゃんが台本読んでないっていうの、てっきりウソだと思ってましたよ。本当に読んでこないなんて、自分なら考えられないから。

そういった意味で、僕は真面目でしたから。いまだに夢を見ますよ。役者を辞めてもうもう20年(当時)にもなるのに、夢の中でうなされてるんですよ。本番!って声がかかった時に、全然セリフが頭に入ってなくて焦ってるんです」

聞き手;
「千葉さんは、あまりNGは出さなかった?」

千葉氏;
「出さなかったと思いますよ、そんなに・・・」

佐々木氏;
「俺も若い時は、今みたいに図々しくなかった。本番行きます!って言われて、『あ、ちょっと待って台本』っていう、スタッフに言えないプレッシャーみたいなものありましたよ。『柔道一直線』で、セリフ覚えるのに苦労したもの。今でも最初のセリフ覚えてるくらいだから、それだけ一所懸命だったってことでしょ。

最初って、ものすごく台本読み込むわけじゃないですか。テレビの場合、仕事が増えてサイクルが速くなると、覚えるところまでいかなくなる。ここはあの監督だからこうカット割るだろうな、みたいな覚え方になってくる。

スタジオドラマの場合はワンシーン・ワンカットだけど、テレビの場合はあの監督がいてこうだなって、そういう覚え方をする。だから台本読んだとしても、完全に覚えるまではしない。次の役に生まれ変わるために忘れるのも、役者の仕事だからね。

だからちょっと前までいた日光江戸村で、千回以上舞台でやった10分程度の芝居なのに、吉良のセリフがもう思い出せないからね」

聞き手;
「そんなもんですかね」

佐々木氏;
「江戸村の初日の時に、江戸村の幹部がみんな見に来て、お客さんもいっぱい入ってたの。それなのにさ、全然セリフが出てこないの。それで舞台の上から『う~ん、何でござったかな』って演出家に聞いちゃったもん。それを10分間に2回もやった。そしたら、さすがだって言われて。

でも本人は、ホントビビってるもん。そこで頭の中真っ白になって立ち往生しちゃったら、大恥だったよね。でもいまだに芝居してて、一公演中に2~3回は舞台でまっ白になりますよ。ただ稽古してるから、セリフが出てくる。他のセリフ言いながら、どうしようって考えてるわけよ。ちゃんと稽古してれば、セリフを思い出す」

聞き手;
「藤岡さんは、ちゃんと台本読んできていましたか?」

千葉氏;
「佐々木さんと違って、藤岡さんはちゃんと覚えて来てました(笑)」

佐々木氏;
「藤岡君は、真面目にものを考えるタイプたんですよ。俺なんかいい加減だから、柔道、空手、それにキックボクシングだってデビュー前にちょっとかじった程度だもん。だからカッコだけなんですよ。でも、彼は本物の武道家だし。

治郎チャンだって少林寺拳法やってて、道場開いてるなんて噂があったくらいだもん。噂になるくらいやってたわけでしょ。やった以上は極めるみたいな、役者以外にもうひとつ、何か別のものを持ってる」

千葉氏;
「でも時代劇を演じたら、僕なんかより剛チャンのほうがピタッとはまる。それぞれに持っているものが違いますから。基本的に僕には、時代劇は合わないんですよ」

聞き手;
「一度、『仮面ライダー』でも紋次郎スタイルになってますよね、72話(*)ですけど」
*正しくは77話で、股旅姿を披露する滝!

千葉氏;
「えっ、まったく覚えてません(笑)」

聞き手;
「佐々木さんにとって、千葉さんはどんな存在だったでしょうか?」

佐々木氏;
「治郎チャンは、とっても優しい男だった。あの滝和也というキャラクターが治郎チャンそのものだったと思うと、何かうれしくなってくるね」

聞き手;
「そうですね」

佐々木氏;
「ライダーに関して言うと、藤岡君の立ち回りだって俺の立ち回りだって、治郎チャンに比べたらすごくカッコ悪いですよ。治郎チャンの軽快さとスピードには、絶対勝てないんだから。

俺はあくまでこの番組の主役は、剣友会が演じた変身後の仮面ライダーだと思っているけど。そういう意味からすると、仮面ライダー2号という主役を支えていたのは、まったく滝和也だと思うんだけどね!」


★★★★★★★★★★★★
今回の件(くだり)で、佐々木氏が『いい加減』で、千葉氏と藤岡氏は『ごく普通』だということに落ち着きそうだが(笑)、『いい加減』は《良い加減》とも書くし、要はあまり神経質になってもいけないし、ちゃらんぽらんでもダメだということだと思う。

筆者の持ってるイメージでは、『いい加減』と『ちゃらんぽらん』は、まったく別である。『真面目』と正反対の位置にあるのが、『ちゃらんぽらん』。 いい加減は、その両者のちょうど真ん中あたりだと考える。『いい加減』とか『適当』とか、言葉のもつイメージは一見良くないが、残りが少なくなりつつある筆者の人生、『いい加減や適当』な人生を心がけている、今日この頃である。

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仮面ライダー(7) ~一文字隼人と滝和也、メモリアルヒーローズ対談その4 [仮面ライダー2号]

(前回のつづき)
聞き手;
「サボテグロンで佐々木さんが登場してから、話の展開が非常に明るくなる。それと女性陣も牧千恵子さんが降板する」

佐々木氏;
「きっと海外まで本郷猛を追いかけていって、くっついちゃうんだ(笑)」

聞き手;
「立花レーシングクラブって、どこにあったんでしょうか?たぶん場所的には、生田撮影所の近くですよね?」

千葉氏;
「たぶん、そうだと思いますけどね」

佐々木氏;
「俺、ほとんど覚えてない。だって中のシーンは、いつもセットだもん」

聞き手;
「ロケには、あまり行ってないんですか?」

佐々木氏;
「そう。最初は忙しかったから、遠くまで撮影に行ってない」

聞き手;
「セットといえば、ショッカーのアジトって、怪人のイメージで絵柄を変えてますよね。アジトはどれくらいの広さなんですか?」

佐々木氏;
「小屋みたいだったけど、セットはそんなに狭くはない。あ、ロケでいい事思い出した。実をいうと、サボテグロンで出ているジープみたいな車、治郎チャンのマイカー何ですよ」

千葉氏;
「よく覚えてるね。これはずいぶん撮影で使ったね」

佐々木氏;
「治郎チャンの車、ホントカッコよかったもん」

千葉氏;
「ホントは車体が白なんですよね。それをスプレーで塗っちゃってる」

佐々木氏;
「この後乗り換えたのは、確かワーゲンだったよね」

千葉氏;
「よく覚えてるね(笑)」

聞き手;
「13話『怪人サボテグロンの来襲』で、世界に魔手を広げるショッカーを見せるために、初めて海外から幹部怪人がやってくるんですが、サボテグロンとの最初の戦闘現場って、生田から近いですか?」

千葉氏;
「近いと思います。確かね、小さい貯水池みたいな?」

佐々木氏;
「このときカッコよく戦ってるけど、俺はこの頃総カツラ。だから髪の毛フサフサだもんね。今、あんなに毛が欲しいね。当時あのカツラは、12万8千円くらいだったかな。カツラ屋へ行ったら、宣伝に使わせてくれたらカツラを差し上げますしギャラも入りますって言われて、『このバカヤロウ!』って言ってやった(笑)」

聞き手;
「そうなんですか」

佐々木氏;
「当時のカツラは今みたいに精巧じゃないから、スパって脱げちゃう。だから俺、ヘルメット脱がないんだよ。帽子かぶるようになったのも、ヅラ押さえるためだもん。別に帽子が好きなんじゃないの。今帽子かぶってるのは、完全にハゲ隠しだけど・・・(笑)」

聞き手;
「一本当たりの撮影時間は、どのくらいかかったんですか?」

佐々木氏;
「だいたい週に2本撮りペースだから、これだと月6本くらいは撮る感じだった」

聞き手;
「サボテグロンでは、八木さんから、サボテンの偽物のカポックをたくさん削り出すのにすごく苦労したって聞いてます」

千葉氏;
「八木さんか、思い出した!」

佐々木氏;
「一文字隼人も、最初は恥ずかしくってね。『ショッカーの敵、そして人類の味方!』っていうセリフがどうもね」

聞き手;
「初めて変身するときは、NGとか出したんですか?」

佐々木氏;
「俺、普段からNG多いもん、セリフ覚え悪いから。初変身の時なんか、まだ変身への流れが出来てないんで、ぎこちないよね。いつもはジャケットからベルトを出してから変身なのに、この時は変身ポーズの途中で、ムンッてベルト出してる」

聞き手;
「この時期は予算が少なかった様で、ものすごくマスクが傷んでいて、2号はよく顔が歪みますよね」

佐々木氏;
「サボテグロンでの仮面ライダーは、一部オレが入ってるんだよ」

聞き手;
「平山さんに最近(当時)このことを聞かせたら、あ然としてましたね。藤岡さんの怪我の直後だったから、絶対にライダーの中に入れないでくれって現場に言ってたんだそうです」

佐々木氏;
「ふーん。(平山さんは、俺が入ってたことを)知らなかったのか」

聞き手;
「テレビ見て思ったんですけど、劇場版の『仮面ライダー対ショッカー』では、歴代の怪人が全部出てくるんです、一文字編最後の怪人ギルガラス(52話)までね。草津でロケをしたベアーコンガー(46話)は劇場版に出てこない。

それなのに劇場版も草津ロケも、同じ新1号編のショッカーアジトが使われている。だから劇場版を撮ってから、(そのセットをそのまま使って)ベアーコンガーを撮ったのではないかと・・・」

千葉氏;
「そういえばベアーコンガーの時、僕スキーが滑れなかったんですよ」

佐々木氏;
「治郎チャンのスキーの画観てると、カッコいいんですよねぇ。だってプロの吹き替え使ってるから!俺は滑れるから自分で演ったんだけど、山スキーだから格好良くもなんともないのね」

聞き手;
「千葉さんはこの撮影の後、スキーの練習したんですか?」

千葉氏;
「してない。今は滑れるけど、当時はスキーなんかするもんかって、思っていましたからね」   (つづく)


★★★★★★★★★★★★
この当時のカツラの、高価だったこと!今でもカツラは高価なのだろうが、質は当時とは比較にならぬほど良いだろう。いくらなんでも、ヒーローが自分からカツラですとは宣伝できまい、カッコ悪すぎ。怒るのも分る!(笑)


それに引き換え千葉氏の方は、立ち回りがカッコ良すぎてスキーもできるだろうと誰もが思うが、実は滑れないので吹き替えだったとは!付いてる人と付いて無い人の比較をしたような、今回のくだりだった。(笑)

最後の方で聞き手が面白い推理を聞かせるが、鋭い指摘かもしれないと同時に、撮影順と放映順は必ずしも同じではないことはよくあるということだ。

またその推理を聞かされて、千葉氏が思い出したように違う内容のことを話し出すが、聞き手がマニアックなのであって、演じ手(役者)は30数年(当時)も経ってしまっては、よほど記憶に残るような事が起こらない限りは覚えていないだろう。

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仮面ライダー(8) ~一文字隼人と滝和也、メモリアルヒーローズ対談その5 [仮面ライダー2号]

(前回のつづき)
聞き手;
「佐々木ライダーになってから、地方ロケが多くなりますよね。大阪行って、北海道行って、伊豆の温泉みたいな」

佐々木氏;
「ずいぶん、タイアップが効くようになった」

千葉氏;
「ロケで思い出したけど、アマゾニアの時の岩場にある吊り橋って、結構高い所なんだよ。あれ、ぐらぐらして嫌だったな」

佐々木氏;
「俺にもある。強い風が吹いているのに、断崖の上で変身ポーズっていうんだよ。だってさ、画面見るとアップに寄ってるんだよ。これじゃ意味ないでしょ。バカヤロウって、俺怒ったもの。だって下で撮ったって同じじゃない。後ろに空が写っているだけなんだから。

それで俺が嫌がったらさ、剣友会が演って見せるんだよね。だけど『そっちは落っこちたっていいかもしれないけど、俺は絶対にイヤだ』ってやらなかった。だってこんなので、怪我したくないもん(笑)」

聞き手;
「第14話からオープニングもエンディングも変わるわけですが、エンディングの撮影も大変だったらしいですね?」

佐々木氏;
「あの橋から落ちるやつでしょ。(剣友会の)岡田君はね、ホントは泳げないの。泳げないからこそ、豪快に水に転落していくの。水面にぶつかるときの痛さが分からないから、マットに落ちるのと同じでガァンて落ちるわけ。だからきれいなんだよ。泳げるやつは痛いの知ってるから、身体ひねったりするのよ」

聞き手;
「だからあのエンディングは、すごく迫力があると」

佐々木氏;
「だって剣友会の若い奴らってものすごいスタントやらされてたし・・・よくやってた。今は若いのにやれって言うと、さっさと辞めちゃうんだってさ」

千葉氏;
「危ないこと、平気でしてたもんね」

佐々木氏;
「マットに落ちないで岩の上とかに落ちたり、怪我なんてしないほうがおかしいくらいの、迫力あるスタントしてたよな」

聞き手;
「大野剣友会の話が出たところで、ライダーのアクション部分についてお聞きします。ライダースーツ着てても、大野剣友会の人ってそれぞれの動きに独特のクセがあるからすぐわかりますよね?」

佐々木氏;
「足の長さで、これは岡田君だとか。文弥さんも、肩に力の入った変身ポーズですぐわかる。綺麗だったのは、中屋敷くん。あいつはサイドキックして、足あげたそのままのポーズで静止できたからね」

千葉氏;
「みんな、怖いもの知らずのスゴイ人ばっかりでしたね。『仮面ライダー』の魅力の一つであるアクションのテンポが良いって部分も、彼らの功績ですよ」

佐々木氏;
「剣友会の連中って、本質的にはみんな役者志望なんですよ。だからゲストとして役者さんが出演しても、上手くなければ剣友会で間に合うって思ってたの。

だから『なんで剣友会を出してあげないの?』って、阿部さんなんかとよく口論になった。大野剣友会だって素顔で出演出来たらうれしいし、励みになるじゃない」

聞き手;
「この頃のライダーを演じているのは、基本的には岡田さんと中村さんですか?」

佐々木氏;
「ほとんど、そう。たまに大杉君とか。中屋敷は、他の番組に行ったのかな、ちょっと抜けてたこともある。結果的には、たくさんの人間がライダーに入ってると思う」

聞き手;
「千葉さんは剣友会が演出する立ち回りを、どう感じて演技してましたか?」

千葉氏;
「今見ると、僕は立ち回りの意味を解ってなくて、やってたんですよ。なんていうか、どうも上手くないですね」

佐々木氏;
「剣友会の立ち回りっていうのは、殺陣なのね。治郎チャンのは、どっちかっていうとアクションなのよ」

聞き手;
「千葉さんは時々、後ろ回し蹴りをやりますけど、あれは相手との距離が合いにくいでしょう?」

千葉氏;
「いや、剣友会は蹴られ殴られ役のプロばっかりですから、見事なヤラレっぷりを見せてくれましたよ」

佐々木氏;
「剣友会の殺陣は、一つ一つの殺陣の動きの中にキメがある。だから時代劇の刀を上段に構えた時みたいな、見栄をきる所作が入ってる」

聞き手;
「アクションに関して、役者側からこんな風にしたいっていうのは、ないんですか?」

千葉氏;
「一度無理言って、何カットか殺陣をやらしてもらったことありましたけど、全然異質なモノになっちゃいました。どうしてもね、自分の趣味が入っちゃうでしょ。それがフィルムになった時に見栄えがいいかどうかっていうと、全然別なんですよ。だから大した事できませんでした」

佐々木氏;
「俺も失敗したことあるんだ。『柔・黒帯風雲録』という番組で、ちょうど殺陣師が風邪ひいてこなかった時があって、1シーン分の立ち回りを自分でやったんですよね。

その日俺はいつものように遅刻して、監督は怒って口もきいてくれなかった。殺陣はって聞かれてあ、『お前、自分でつけろ』って言われた。それで自分で殺陣付けて、許してもらったんです」

千葉氏;
「じゃあ、ちゃんと殺陣付けられたってことでしょ。さすが剛ちゃんは現場に強いね」

佐々木氏;
「いやぁ、番組の内容が柔道モノだったからできたの。『柔道一直線』経験してるから、朝飯前ですよ」  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
今回の内容は、治郎ちゃんより剛ちゃんのほうの《メインの話》が多かったようですね。ところで、『黒帯風雲録・柔』について補足しておく。柔道の講道館の創始者である嘉納治五郎の生きざまを描いた原作『柔』をベースにした、佐々木剛主演の60分番組である。

日本テレビ系の土曜ゴールデンの時間帯に放送するも視聴率では裏番組『全員集合』に太刀打ちできず、またこの時間帯は巨人戦ナイトゲームの放送もあって、半年間の放送期間ながら印象の薄い番組になってしまっていた。

話は変わるが、美空ひばりさんの『柔』という曲のカラオケ(機種は不明)に、この柔道ドラマのフィルムが使われているらしい。カラオケに行ったらこの歌にチャレンジしてみよう。運が良ければ、若き日の佐々木剛に会えるかもしれない。

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仮面ライダー(9) ~一文字隼人と滝和也、メモリアルヒーローズ対談その6 [仮面ライダー2号]

(前回のつづき)
佐々木氏;
「治郎チャンも、カメストーンでのマンションでの屋上のシーンで、肩車でブン投げられて、そのままマンションの手すりの向こうに命綱無しでぶら下がってくれって殺陣師に言われた。でもそれだけはイヤだってキッチリ断ったよね」

千葉氏;
「基本的に高い所は、イヤなんです。特にビルは嫌いです。狭いし距離感だってつかめないですからね」

聞き手;
「カメストーンって、撮影は向ヶ丘遊園ですね」

佐々木氏;
「治郎チャンの動きって、やっぱ軽快だよね。バネがあるから脚回るしさ、俺も器械体操やっておけばよかったな!」

聞き手;
「カメストーンでは、汚い池に顔を突っ込まれるっていう水責めのシーンもあったし、千葉さんは、ずいぶんひどい目に会ってましたよね?」

千葉氏;
「汚い池に顔を突っ込まれるの、もし自前の服だったら、怒ってやってない。ところで、いいこと思い出した。イソギンチャックの回で、柿を作っている畑の斜面のシーンがあるでしょ。この立ち回りで転がるんですけど、そこって堆肥まいたとこなんですよ。

だから芝居のあと、なんか服がクサくなってたまらなかったですね。でもこの時は、自前の服じゃなくて衣装だったんですよ(笑)」

佐々木氏;
「そんなの、助監督がチェックしとかないとね」

聞き手;
「立ち回り観てると、佐々木さんって左利きなんですね」

佐々木氏;
「右が最後に決まらないと、どこにいくか分からないんです。だから右で巻き藁を突いたこと無いですもの。どうしても、右手では耐えられないんですよ」

千葉氏;
「僕は右利きですけど、左手の方が正確。左手の方が、力入らないんですよ。だから余計な力を入れずに、正確に突ける」

聞き手;
「千葉さんのアクションのスピードは、特撮系ヒーロー系の役者さんの中でも、一番速いと思います」

千葉氏;
「そうですか。自分ではそんなこと、考えたことも無かった」

佐々木氏;
「そりゃ速いよ、観てて分るもん。俺とか藤岡君って様になってないし、ポーズがきまらないんだよね。アクションやって終わった時に、治郎チャンはピタッとハマってるのよ。でも当時は速かったけど、動きがまだちょっと小さかった」

千葉氏;
「まだアクションの見せ方を知らなかったんですよ。役者辞めてから、初めてそういうことが分るようになったんです。芝居のこととか目線とか、辞めてみてはじめて、それまでと違う角度から見るようになって、リズムとか呼吸とか分るようになった。自分が演ってるときは、全然気が付かなかった」

佐々木氏;
「千葉真一さんが大山倍達をやった『けんか空手・極真拳』やった時の治郎チャンをみて、ついにアクションで兄貴を超えたかって思ったもん。それくらい素晴らしかった。アクションが大きくなって、身体つきも変わってたし。いい意味でショックだった。

それで役者辞めたって聞いて、『何で?』って思ったもの。もっと役者として伸びていけるのに、持ったいない。何で辞めちゃったの?」

千葉氏;
「その頃自分じゃ、自分のこと見えてなかったんですよ。あのころ剛ちゃんが励ましてくれてたら、まだ役者辞めて無かったかもしれない(笑)」

佐々木氏;
「俺、治郎チャンと演ってて一番情けないと思ったのは、一緒にショッカーを追いかけてて、垣根があったとするじゃない。治郎チャンだけ垣根を飛び越えるんだよな。俺なんかは、垣根をよけて脇を走っていくしかないの・・・。これってたまんないよね。バネが違う、ホントにすごいなってこと、何度もあったもん」

千葉氏;
「ライダーでは、器械体操やってたのが役に立ちましたね。当時はバック転もできましたよ。そういう意味で、ぼくのは演技というか、何も考えずに体当たりでやってました。だから、剛チャンみたいに役者じゃ無かったんですよ。剛ちゃんは役者として、いつも見せることを考えて動きを創ってた。

僕はただ演ってるだけなんですよ。そういうことに、ある日突然気づいて、それで『自分は向いて無いな』ってしみじみ思って、役者を辞めることにした。剛チャンもそうだし兄貴もそうなんだけど、ふたりは根っからの役者、本質的に役者なんですよ。

うちの兄貴なんか、他人がいたら24時間千葉真一のままなんですよ。あれこそが役者だなって、思った。だけど、僕はそういうタイプじゃない。『僕は、ぼくでしかいられない』って感じたんです」

聞き手;
「ファンとしては、つくづく惜しいと思いますね」

千葉氏;
「そう言ってもらえるとうれしいですね。でも役者として足りないものが、たくさんあった」

佐々木氏;
「俺はやけどをした後に、役者として再起したかったんだけど、くすぶってた期間が5~6年あって、もうダメなんだって何回も思った。でもこのまま思いを残して辞めたら、役者として中途半端だと思った。このまま終わりたくない、ちゃんと演技がしたい。

オレが理想とする俳優は滝沢修さんで、その人を勝手にライバルだと思ってた。10代の頃その人の芝居を見て、役者を目指すようになった。でもいくら演っても、その人との距離は縮まってない。でももうちょっと役者として、何とかなりたいよね」

千葉氏;
「僕が役者を辞める時、ずいぶん言われましたね。でも僕の中ではリタイアとは違う。自分には信念がありましたから、きっぱりと足を洗いました。中途半端に役者やってた自分には、芝居に対して厳しい気持ちが無かったんだと思っています」  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
千葉治郎氏はハンサムなので、この対談に載ってる写真はもうおじさんのはずなのだが、見ていてカッコイイなぁと思う。本当に、役者を辞めてしまったことが勿体ないなと思ってしまう。人は見かけによらないという言葉(ちょっと使い方が違うかナ!)もある。

カッコイイから役者に向いているとは限らないということだ。だとしたら、筆者にもチャンスはあるかな?(笑) 今は森林を守る仕事に就いておられると聞く。

話は変わるが、快傑ズバットで、千葉治郎氏が悪役をやっていたことを思い出した。ズバットスーツに対抗する?ために開発した繊維、シルベールをめぐって争う話だ。どうも悪役は彼には似合わない、やっぱり悪をたおす正義の味方がよく似合う。

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