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仮面ライダーを創った男たち(番外編) [仮面ライダー1号]

今回は番外編として、制作に関わった人たちではなく、仮面ライダーに詳しいお三方に藤岡弘、氏とアナウンサー(司会)を加えた5人による座談会という形で、話を進めていく。この座談会の前に、『第四話人食いサラセニアン』の回を鑑賞してこの座談会は始まる。

A氏;
「本編中はサラセニア人間って言ってるんですけども。植物系の怪人だからしゃべらないのかなぁと。言葉を話さないって怖いですよね」

B氏;
「あと、人間の目だって所がこわいですよね」

A氏;
「ショッカー怪人って人間の目で表情芝居がすごく出てて、それで怖いんですよね。あとは照明の暗さとかナイトシーンとか、照明の効果がありますね」

B氏;
「最初の格闘が団地の中じゃないですか。あれ、怖いですよね」

司会;
「私は生まれ育ったのが団地だったんで、リアリティがあって怖いんですよ。自分のウチに怪人が来たら、逃げ場がないってことがすごく分かるから」

B氏;
「脚本は市川森一さんですよね。相変わらず怖いシーンがあって、注射とか電流を流して拷問して殺しちゃいますよね。ああいうシーンは怖いんだけども、市川さんらしい姉弟愛の話にちゃんとまとまっていて、うまいですよね」

C氏;
「戦闘員を捕虜で連れてくるっていうシーンもね」

A氏;
「あの戦闘員、石橋雅史さんじゃないですか!びっくり」

司会;
「その後、数々の特撮番組に悪役としてご活躍なさった方ですね」

A氏;
「ボク、石橋さんの衣装もデザインしたこともありますよ。ダイナマンのカー将軍っていうのを」

C氏;
「ショッカーのマークを、色んな所に書いてましたね」

A氏;
「いいところに気が付きましたね。あのマーク、怪人ごとに毎回毎回違うんですよ。戦闘員の胸のマークとか、基地なんかに書かれている動物のマークとか、全部美術の高橋章さんがデザインされてて、一説では立花レーシングチームのマークっていうかライダーのマークも、高橋さんがデザインされたって聞いたことあります」

B氏;
「凝ってますね」

司会;
「藤岡さんがおっしゃっていた、映画の世界からテレビの方に来て、映画の時にやりたかった情熱をそのままテレビの方にぶつけて、小道具から何から、全部細かく作ってあるとか」

藤岡氏;
のう、照明が凝ってましたでしょう。あれ映画用の照明なんですよ。映画の技術者ですからあそこは徹底的に凝ってね、時間かかるんですよ。徹夜に近いですよ。夜間のアクションとかね、夜間の不気味な怖さを表現するには最高のスタッフですね。あの照明が良かったですよ」

A氏;
「昔見たときは、すごく暗くてよく見えなかった感じなんですけど、今はデジタルの力でディテールまでよく見えるようになったんですかね。ボクの感覚だと、暗がりの中でよく見えないから怖かったという感じがあるんですけど」

B氏;
「おうちのテレビが、悪かったんじゃないんですか?」

全員;
「(笑)」

B氏;
「今見ても、あのシーンは怖いことは怖いですよね。映画の人が入ってこられて、アクションシーンのカメラワークってスゴイですね。つまりこの回のようなストーリーじゃなければ出来ないようなカメラワークを使ってますよね」

司会;
「藤岡さん、敵のアジトに乗り込むアクションシーンのところで、ワーッと言ってましたが、何か思い出深いシーンなんですか?」

藤岡氏;
の当時は制作費が少なかったんでしょうね、(セットが)脆いんですよ。揺れたりね、足がぬけそうだったりしてね。ジャンプしたりすると割れるんじゃないかという感じがしてね。だから心配でね。壊れると一からやり直しでしょ。だから(壊さないように)非常に気を使いましたね」

B氏;
「それで視界は制限されているし、しかもライダースーツを着てるわけでしょ?」

藤岡氏;
いでしょ。足元も危ないので、非常に神経使った覚えありますよ」

司会;
「当時ライダーは、どのくらいの日数で一話撮っていたんですか?」

藤岡氏;
「一週間くらいですね」

司会;
「じゃあ、休みないですね」

藤岡氏;
いですね。特にサラセニアンはナイトシーンが多かったですからね。よけい大変だったですね」


司会;
「大人になって見返すと、あの人がこんな所にって発見が一杯ありますよね」

藤岡氏;
を良い俳優さんで固めてくれたっていうかね。石橋さんなんかもそうでしょ。石橋さんはもともと空手なんかのアクションもすごい方だし、ああいう良い俳優さんたちが支えてくれたんですよ」

A氏;
「おやっさんの小林昭二さんなんかは、いかがだったんですか?」

藤岡氏;
構いろいろ演技指導していただきましたね。ホント良いオジサンでね。『おやっさん、おやっさん』って言ってたんですよ、皆さん」

C氏;
「小林さんはストロンガーまでずーっと見てるわけですからね。ホントのおやじさんですものね」

司会;
「毎年毎年入ってくる新しいライダー役の新人とか含めてみんなを指導していって、本当の意味でのおやじさんになっていったんでしょうね」

A氏;
「当時ウルトラマンのキャップを辞めて、仮面ライダーを育てたっていう設定になってましたけどね(笑)」

司会;
「なるほど(笑)」

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仮面ライダー1号秘話(1) [仮面ライダー1号]

《仮面ライダーは、なぜ武器を使わないのか?》
『仮面ライダー』には、いくつかの映画的な秘密が隠されている。武器を使わないというのもその一つだ。スペシウム光線を使うウルトラマンに対して、ライダーは素手とキックとサイクロン号での体当たりしか武器が無い。ウルトラマンは空を飛べるが、ライダーは15メートルのジャンプがすべてだ。なぜ超人的な武器や必殺の武器を嫌ったのか?

それは、時代劇の監督をやっていた当時の平山(亨)さんの経験によるものだということを聞いたことがある。「昔、萬屋錦之介(よろづや きんのすけ)さんの主演で『清水の次郎長』を撮った時、時代考証をしたら拳銃を持っていてもおかしくないということだったので、二丁拳銃を持たせたことがあったんです。出入りの時に派手なガンさばきを演じてもらって、私達はカッコよく仕上がったと喜んでいました。

ところが上映してみると、お客さんがちっとも喜ばない。日本人の感覚として飛び道具は卑怯だという根深いものがあるんだと思い知らされたんです。だから仮面ライダーにも、武器を持たせようとは思いませんでした」 そんな風に語っていらした。

主人公を巨大化しないというのも、長年の平山さんの経験から来た判断だったようだ。彼が作ってきた子供番組の主人公は、誰も巨大化しない。となりではウルトラマンが体長40メートルにもなっているのに、仮面ライダーは人間の等身大のままだ。

仮面の忍者赤影もそうだし『ジャイアントロボ』ではロボ自体は最初から巨大だが、主人公の少年は当然のことながら大きくならない。仮面ライダーの場合、放映当初視聴率が低迷していた時に、一度だけテレビ局から「大きくしたらどうだ」という提案があったという。

悩んだ平山さんたちは、怪人トカゲロンだけ他の怪人より30センチ程度背を高くした。その程度では誰も気付かなかったと思うし、逆にいえばそれほど巨大化したくなかったということでもある。

そのうち視聴率も上昇し「巨大化案」は消え去ってしまった。今でこそ、仮面ライダーは等身大のヒーローと言われている。遊園地などの実演で子供たちに絶大な人気があったのは、最初から等身大だったからだ。

ブラウン管では巨大なウルトラマンが実演で巨大になれないのでは、子供だってシラケてしまう。安易に巨大化していたら、そんな人気は得られなかった。その意味でも、スタッフの意志の強さが吉と出た結果だった。


《なぜライダーのコスチュームは、色が変わっていったのか?》
よくマニアックなファンに質問されるのは、1号ライダーと2号ライダーのコスチュームがどうしてかという点と、1号ライダーも復帰してからコスチュームが変わったのはなぜかという二点だ。2号ライダーからコスチュームが変わったのは偶然で、仮に藤岡弘氏の事故が無かったとしても、コスチュームは変えていたはずだという。

なぜなら当初の衣装は真っ黒で、夜の対決のシーンになると姿が見えなくなってしまうからだ。ライダーとこうもり男の対決シーンでは、黒対黒で画面が真っ黒だったという。これでは変えざるを得ない。それだけでなく、衣装などは途中で何回もマイナーチェンジを繰り返している。

これも平山さんの話だが、彼は当時人気急上昇中だったマンガ雑誌の編集者に話を聞いて、「主人公の姿形は途中で変わってもいい」と教えられたというのだ。

当時の映画的な考えでは、一度世に出た主人公は何があっても姿や衣装を変えることはなかったという。鞍馬天狗しかり、赤影しかり。いつも同じ衣装で通している。これに対し漫画は、長く読んでいると主人公の姿は変わるし、顔つきまで変わったしまうこともある。

平山さんはそのことを不思議に思って漫画の編集者に聞くと、「変わったっていいじゃないですか。主人公がよくなるのなら。我慢して元のままにこだわる必要はないじゃないですか」というあっけらかんとした答えが返ってきたという。

当時漫画雑誌は雨後のタケノコのように誕生し、世の中の人気を集めていた。そのメディアの勢いを借りて、平山さんたち制作陣は、『仮面ライダー』の衣装を徐々にマイナーチェンジしていった。1号ライダーは、復帰してから手袋とブーツがシルバーになった。

2号ライダーも手袋とブーツが赤になった。ジャンプスーツも、ラインが入ったり銀色になったりした。皆、少しでもいい主人公にしようという、スタッフの執念の賜物であった。


★★★★★★★★★★★★
仮面ライダーにも巨大化する予定があったことに、本当に驚いてしまった。確か映画で『仮面ライダー対ウルトラマン』というのがあったような気がするが、巨大化した仮面ライダーを観ることが出来る唯一の作品では無いだろうか。この原稿を書きながら、早速検索してみると、確かにあるなぁ。題名は『ウルトラマン対仮面ライダー』 当時円谷プロと東映も共に作品を放映して無い時代に作られた、貴重な映像である。さすがに力の入れ方は雑ではあるが、仮面ライダーが巨大化する瞬間を見ることが出来る。つっこみ所はたくさんあるが、思うことは一つ。「仮面ライダーが等身大ヒーローで、よかった!」

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