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ウルトラアイはダンの身体の一部か? [怪獣論・怪獣学]

ある人から借りた本に、「ウルトラアイがダンの身体の一部かどうかは、不明」と書いてあった。そういわれると、この点は今まで考えても見なかった事柄である。人間の姿から元の姿(つまりセブン)にもどる時に使うウルトラアイ。今回はこの問題について、考察してみたい。


ウルトラマンが対ゴモラ戦においてベータカプセルを紛失し、人間の子供に拾われるという失態を演じたことがある。このことでウルトラマンが戦闘能力を大きく失う(体力が消耗するとか、光線技が使えない等)ような事態には至っていないことから、ベータカプセルは単に変身するためのグッズ(携行品)に過ぎず、ウルトラマンの身体の一部ではないことを思わせる。

ウルトラセブンでは、ウルトラアイを戦いの最中に紛失したことは一度も無い。それはウルトラアイが携行品(グッズ)ではなく、変身後は身体の一部分になって取り外せなくなるからだと推測できる。


ウルトラセブンの目の周りの色は銀色(シルバー)であるが、ウルトラアイは赤い色をしている。装着前と装着後の部分の色が違うのは、どうしたことか。ウルトラアイは単なる変身グッズであるとする見方も出来る。だがその場合、赤いウルトラアイを何処にしまっておくのか?ウルトラマンでさえ、戦いの最中に一度は紛失したのだ。

セブンも激しい戦闘シーンのさなか、紛失してもおかしくはない。この点で考察①とやや矛盾する。それともウルトラアイを装着した瞬間に変色(赤色→銀色)して、身体の一部になってしまったのか。この説ならば考察①の延長線上にあるので、矛盾しない。


ウルトラセブンは、侵略者に何度かウルトラアイを奪われている。第2話でピット星人に奪われてしまった時に、「ウルトラアイは僕の命だ」とつぶやいている(…確か)。このことから、命は当然身体の一部分なので、ダンは命を隊員服の胸ポケットに入れて持ち歩いているということになる。


ウルトラセブンはダンの姿のままでは、透視力やウルトラ聴力しか使えない。鉄を曲げたり大きくジャンプしたり、光線技を出すことは出来ない。


以上のことから、ウルトラセブンにとってウルトラアイは、腕力や跳躍力、光線発射力などの超能力を封じ込めておく身体の一部分であると推測できる。ダンのままでは超能力がほとんど発揮できないことから、ウルトラアイは単なる変身道具などではなく、「命」そのものである。ダンは命をポケットに入れて、持ち歩いているのだ(笑)。

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声の主は誰だ? [怪獣論・怪獣学]

M78星雲人はウルトラマンの姿では地球にとどまることができないため、人間の身体を借りるわけだが、その場合・・・

①生きている人間に乗り移ることはできないので、死んだ身体に乗り移る
②M78星雲人自身が人間に化ける

のどちらかの方法を取っている。宇宙の忍者と言われるバルタン星人が生きているアラシ隊員に乗り移って、彼の脳髄を使って地球の言葉(日本語)で会話をするという神業をやっているが、残念ながらM78星雲人にはこの超能力においては、バルタンに劣るわけだ。

初代マンには(姿形を他者に変える)変身能力は無いようなので、ハヤタ隊員の死んだ身体を借りて地球にとどまることにした。同様に新マン・エース・タロウも、みな死んだ地球人の身体を借りて地球にとどまる準備をしたわけである。

これに対し、セブンとレオは②のタイプ。自身が地球人に変身することで、人間に紛れて地球にとどまった。だから話す声も変身前と後では同じだ。セブン=ダン(森次晃嗣氏)の声、レオ=ゲン(真夏竜氏)の声。

さて①のケースでは、変身前と後で同じ声であってはおかしい(ウルトラマンがハヤタの声のまねでもすれば、話は別だが(笑))。初代ウルトラマンの声を担当したのはハヤタ役の黒部進氏ではなく、中曽根雅夫という声優であった(但し第一話のアフレコ収録時には間に合わず、代わりに編集技師の近藤久氏が行った)。

同様に新マンは谷津勲氏(声優・故人)、エースは納谷悟朗氏(あの銭形警部でおなじみ・故人)である。タロウだけがこのルールに外れており、変身後の台詞や掛け声も東光太郎役の篠田三郎氏が担当している。

なぜか?よくよく調べてみると、主人公・東光太郎は瀕死の重傷を負っていて死んではおらず、ウルトラの母の力でタロウと合体したという設定になっている。そのため②に近いので、タロウ=光太郎という等式が成立するわけであった!

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バルタンの一族 ~ウルトラマン一族のライバルといえば、このお方! [怪獣論・怪獣学]

初代バルタン星人は、ウルトラマンによって円盤を爆破され、星空のかなたに消えたはずだった。だがバルタン星人は、そのあまりに強烈な印象だったがゆえに、その後いく度も眠りから覚まされることとなり、今日まで続くウルトラシリーズに、繰り返し姿を変えて登場してくる。今回は、このバルタン一族を振り返ってみたい。

《初代バルタン》
ウルトラマンは、バルタンを捕まえた。絡み合い、もつれあいながら、空を飛ぶ両雄。ついにハサミを折られるバルタン。そしていち早く地上におりるウルトラマン。腰を落とし、ゆっくりと夜空の闇の中を探すウルトラマン。バルタンを見つけた! 

彼が両腕を十字に組んだ次の瞬間、白熱のスペシウム光線が闇を引き裂いて飛んでゆく。バルタン目がけて炸裂したその白熱光線は、みごとに命中! 燃え上がるバルタンの身体は、地上へ落下していく。1匹のバルタンを葬ったウルトラマンの目から発せられた光線が、上空に潜む円盤の姿を浮かびあがらせた。

その円盤の中にいる20億3000万のバルタン達は、ウルトラマンによって彼方へと運び去られていく。やがて地平線の向こうで一筋の輝きと共に、20億余りのバルタン達の野望は消えた。

飯島敏宏監督の演出によるこのウルトラマンとバルタン星人の戦いに地上戦は無く、すべて空中戦であるにもかかわらず、この迫力とスピード感。初期ウルトラシリーズの中でも、傑作中の傑作である。


《二代目バルタン》
バルタン星人の逆襲編ともいうべき『科特隊宇宙へ』に初代バルタンが登場しないのは、着ぐるみが盗まれたためという噂が当時まことしやかに流れたが、真偽のほどは定かではない。

初代バルタンはセミ人間の改造であるがゆえに、現デザインからイメージをくみ取りながらも独自の造形へと発展していったが、『科特隊宇宙へ』の新バルタンは、成田亨氏のデザインにきわめて忠実に作られている。全体的に細長い印象で、セミと言うよりショウリョウバッタを連想させ、ハサミも小さくなった。

口部は中央の結節以外は失われ、これを囲む頬(ほほ)部分も判然とせず、あごひげのごとき頸部も無くなり、代わりに胸部の面積が大きくなり、ここにスペルゲン反射鏡が装備された。身体の色は銀色とアオ色ではなく、枯れ木のごとき深い茶色であった。

ウルトラをDVDやビデオではなく、小さい頃からテレビで見て育った世代なら、初代バルタン星人こそ唯一絶対であり、どうしてもこれを基準として他を比較してしまう傾向にある。二代目バルタンは、それなりにバランスが取れているし、V字触覚も眼も光るし、スペルゲン反射鏡という新兵器も備えていて立派な完成品である。

しかし初代と比べれば、如何せん分が悪い。初代バルタンは、奇跡の産物と言っていいだろう。本作の中で、地球に残ったイデ隊員たちが戦うバルタンの大群は、当時マルサン商会から発売されていたソフトビニル人形と同じ物で、形態的には初代バルタンである。

なお、メフィラス星人の回に登場した通称三代目は、二代目着ぐるみの一部を塗装したものであり、形態は同一である。


《バルタン星人ジュニア》
恐竜型怪獣のつづいた『帰ってきたウルトラマン』は、2クール目から強化策が導入され、4クール目で遂に過去の名作宇宙人を復活させた。頭部は明らかに初代バルタンを模しているし、ジュニアという設定なのでハサミが小さいが、より堅牢そうに改造してある。

しかし、造形物の出来がいまひとつである。格子戸のごときV字触覚、目玉焼きを張り付けたような眼球、するめいかのような口。茶色+黄色という体色。全体像としては、あまり高評価とは言い難い。『ウルトラファイト』よりも予算は多めのはずだが、良い出来栄えとは言い難い。

デザインに忠実ではあるが、全体をつらぬくバランス、質感、配置の妙といったものに、大人のセンスが感じられない。番組が視聴率アップを狙って、毎回2体の怪獣を登場させているこの時期、ビルガモという共演者のユニークさも捨てがたいが、ウルトラマンの好敵手なら、バルタン1体の着ぐるみに賭けてもらいたかったという気がする。


《パワード・バルタン》
海外進出に執念を燃やす円谷プロが、『ウルトラマンパワード』において、過去の怪獣の全面的リニューアルを敢行した。

成田亨氏の完成したデザイン、それを具現化した高山良作氏の造形を改変するということは、ある意味で不可侵領域である聖地を侵すようなものだが、それを実行するにあたり、担当されたデザイナーのご苦労は、並大抵なものでは無かったと思われる。

好き嫌いは別れるだろうが、一味ちがったアレンジのバルタンが仕上がった。初代バルタンのもつエッセンスだけを残して、あとはすべて切り捨てた。V字触覚、複眼、ハサミ、口吻(こうふん;くちさきのこと)、先の尖った靴というキーワードだけを活かし、それ以外は自由にデザインされた。

その結果、全体が鋭角的になり、細長い三角形の集合によって構成されているが、これはバルタンの真実に接近したといえる。

もう一つ画期的なのは、背中の羽である。初代ドラコと同じ透き通った羽である。全身は青緑色で、クサカゲロウのイメージがある。異星人というものが我々に与える不気味さを、全体のアンバランスさが演出した形だ。


★★★★★★★★★★★★
筆者は残念なことに、『ウルトラマンパワード』を映像で見たことが無い。写真で見る限り、バルタンには見えない。やはりどこかで『オリジナル』には敵わないという思いが、強烈に働いているからであろう。柔軟性のある若い人の頭なら受け入れることは可能だろうが、筆者は頑固者なので、初代と二代目がバルタン、それ以外は異星人!(笑)
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バルタン星人という美しさ ~バルタン星人の登場が怪獣・星人のデザインに与えた影響は大きい [怪獣論・怪獣学]

バルタン星人の登場は、この後に出てくる数多くの怪獣・怪人の姿形に、デザイン的に大きな影響を与えることとなった。まず全体像として、最も早く影響を受けたと思われるのは、1967年の『キャプテン・ウルトラ』に出てくる金属人間メタリノームであろう。

割れた頭部と両手の先で3つの巨大なY字型を作ることや、半球形の眼、身体を覆う節などが、『キャプテン・ウルトラ』におけるバルタン星人であるといってもよい。

『キャプテン・ウルトラ』は、バンデル星人を中心に展開する1クール目では登場する怪獣はわずかに3匹だけであるが、2クール目は路線変更して毎回怪獣を登場させる。メタリノームは2クール目に登場し、金属人間という不気味な設定が、番組を代表する敵役としての知名度を上げている。

『ウルトラセブン』以降のウルトラシリーズでは、メタリノームのように怪獣と人間の接点を狙ったデザインという観点から見ると、必ずバルタン的発想のものが見受けられる。これを『バルタンの系譜』と呼んでいいだろう。

名称だけ列挙すれば、ゴドラ星人、メトロン星人(以上セブン)、バット星人(新マン)、ギロン人、アンチラ星人、巨大ヤプール(エース)、ムルロア、テンペラ―星人(タロウ)といった具合で、まったくの人間型宇宙人に徹した『レオ』ではちょっと見当たらない。

これらの宇宙人たちは、顔面部の処理法や手指の形態が似ていることが、バルタン星人を基本にしていることを思わせる。ことに宇宙からの侵略をテーマにしていた『セブン』では、いかにバルタンを超えるか、いかにバルタンから脱却するかをデザインテーマにしていたのではないかとも思えるような、さまざまな宇宙人たちが登場してきた。

『セブン』以降のシリーズにおいても、バルタンの系譜に属するこれらの星人たちは、シリーズのキーとなる重要なドラマに登場したものばかりであり、バルタンの強い影響を思わせる。

その他怪獣も含めて、バルタンの頭部(V字あるいはY字型頭部と眼球の位置関係)を連想させるのは、ギエロン星獣、プロテ星人、ペガ星人(以上セブン)、グロテス星人(新マン)、スノーギラン(エース)などが浮かんでくる。

武器としての手の変形では、ドラコ(初代マン)、サドラ、グドン、グロンケン、レッドキラー(新マン)、ブロッケン、バラバ、ホタルンガ(エース)、アストロモンス(タロウ)等々、多くの怪獣が該当する。

さらに本家『ウルトラマン』で言えば、最終回の宇宙恐竜ゼットンこそ、バルタンの系譜に属するものである。顔の中心にひし形の口、黒目の無い眼部、頭部に生えるV字型の突起など、共通点が多い。

極論すればゼットンは、最終回を飾るにあたり、それまで最も人気の高かったバルタン星人とレッドキングの要素を合体させたものであるといえる。最強の宇宙恐竜という設定を与えられていながら、恐竜のような姿ではなく人間型の怪獣であるのは、発想の根底にバルタン(宇宙人)を置いているからではないだろうか。

人間型怪獣の場合、脚にはあまり装飾を施せない。動き回るためである。そのためデザイン上の工夫は上半身に集中する。『仮面ライダー』に出てくるような怪人たちは、その典型である。

低予算というハンディの中で試行錯誤を繰り返した結果、怪人に関わるアイデアを上半身に集中させ、左右非対称の技法を積極的に取り入れたショッカー怪人は、最初は実在する生物のデフォルメという形だったが、やがて2種類の生物を合体させたゲル・ショッカー怪人へと進化し、生物と武器を合体させて作ったデストロン怪人に至って頂点を迎える。

生物と武器・機械の合体という発想は『ウルトラマンエース』の超獣が先んじているが、デストロン怪人たちの方がより見た目での訴える力が上であった。両手にハサミを持った最初の怪人とも言えるバルタン星人。そのデザインの影響力は、その後のおびただしい数の後継者たちの中に、脈々と生き続けている。


★★★★★★★★★★★★
バルタン星人は、美しい姿をしていると思わないだろうか。その要因は、あの大きなハサミにある。身体の大きさに対して不似合に大きなハサミが全体として良いバランスを保っていて、それが美しく見えるのだ。成田亨氏のデザイン画では、あんなに大きなハサミにはなってない。

むしろ成田氏のそれは、2代目バルタン星人に近い。であるから、描いた成田亨氏はもちろん素晴らしいのだが、造形を担当された高山良作氏の、デザイン画にプラスアルファを加える造形家としての「腕」が素晴らしい、と言わせてもらいたいのだ。

燕尾服のような腰からお尻にかけての部分も、バランスを取るのに役立っている。そして下半身には、ゴツゴツしたような装飾物が何もない。ちょうどショッカー怪人のベルトから下がタイツだけで簡単な造作になっているように、バルタンも上半身に比べて下半身にはほとんど装飾が無い。

この上下のバランスの良さがバルタン星人の魅力であり、美しさなのである。『キレテ コシ キレキレテ!』


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