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ウルトラQ(5) ~お金を集めるのが趣味の少年、加根田金男が遭遇するおとぎ話 [ウルトラQ]

今回は第15話『カネゴンの繭』を取り上げます。

監修;円谷英二
脚本;山田正弘 
特殊技術;的場 徹
監督;中川晴之助 

◆日頃からお金を集めるのが趣味で、ケチな小学生の加根田金男。小学生仲間を集めて、お山の大将ヅラしているのだった。父と母と三人暮らしの金男。人が落としたお金を黙って拾うとカネゴンになると、父と母に諭される。馬鹿にして話を聞こうともしない金男であった。

ある日、集めたガラクタの中にあった不思議な音のする繭のような形の土鈴を見つける。中に入っているのはお金じゃないかと想像をたくましくする金男は、土鈴を大事に部屋の隅に隠しておいた。その晩、その土鈴が大きくなって、部屋の中で落花生のような形の繭を作った。

喜んで繭の中へ手を突っ込んだ金男は、たくさんの小銭を手にする。欲張りな金男は身体ごと繭の中へ入り、繭の中に引きずり込まれてしまう。翌朝起きて、金男はカネゴンに姿が変わってしまっていることに気付く。父と母に言われたことが本当になってしまった金男。

行くところもなく商店街をうろうろし、夕暮れの崖で、一人しょげ返っているカネゴン金男であった。その夜、友人宅を訪れて相談にのってもらう金男。どうしたら元の姿に戻るのか。相談報酬の交渉中、値切ろうとする金男。友人は200円の報酬で相談を受けることにした。

カネゴンの食事はお金だ。左胸に付いているメーターがゼロになると、カネゴンは死んでしまう。仲間を集めて小銭を集める友人。どうしたらいいか思案もないまま、時が過ぎる。すると誰かが言いだす。
『そうだ!神様に頼もうぜ』

近くに住む祈祷師のもとへ相談に行く友人達。怪しげな呪文を唱えながら祈祷師が出した結論は、
『ヒゲオヤジが逆立ちした時、カネゴンの願いは叶えられるぞよ!』

ヒゲオヤジとは、日頃から対立しているヒゲをはやした大人だ。子供達が造成地で遊んでいると、ブルドーザーに乗って邪魔をしにやってくる。このヒゲオヤジをどうやって逆立ちさせるというのか。

こんな仲間の必死の思いも知らずに、金男は銀行に現れて女子行員の落としたたくさんの小銭を拾って食べてしまう。交番に通報があり、加根田家が呼び出される。現場に行く父と母は、野次馬の間をかいくぐりながら、小銭を拾ってニンマリとしていた。

金男の友人達はカネゴンを見世物にして、儲けたお金を金男に食べさせようとしていた。警察に捕まる直前に金男を連れ出して、遊び場の造成地で玉乗りの練習をさせる友人達。そこにブルドーザーに乗ってヒゲオヤジが現れた。

カネゴンがひとり逃げ遅れてしまい、穴の中で袋を被って隠れているカネゴンをヒゲオヤジは捕まえにかかる。が、その姿をみたヒゲオヤジは、ビックリして逃げだす。ブルドーザーに乗って逃げようとするが、運転の仕方を知らず動かすことができない。

何かの拍子にブルドーザーは動いたものの、うまく運転できないヒゲオヤジはブルドーザーと一緒に崖から転落してしまう。ブルドーザーは底まで落ちたが、ヒゲオヤジは崖の途中で宙吊りになって、逆立ちした状態になっていた。祈祷師が言った『ヒゲオヤジが逆立ちした』のだった。

その瞬間、カネゴンはロケットのようにお尻から火を噴いて飛び上がっていった。途中でパラシュートが開いて、それはしばらく飛んで広場に落ちた。パラシュートの下で何かが動いている。

人間に戻った加根田金男だった。
『ばんざーい!ボクに戻ってる』

急いでうちへ帰る金男が見たものは、カネゴンに姿を変えた父と母だった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
中川晴之助氏の寓話三部作の三つ目が、カネゴンの繭である。『育てよ!カメ』『鳥をみた』そして『カネゴンの繭』である。今回はレギュラーが一切登場しない。子供達とカネゴンとヒゲオヤジで、物語は進行していく。

この回では、ウルトラQのテーマ曲はおろか、既存のウルトラQの曲は使われず、新たに宮内國郎氏はこのカネゴンのための音楽を作曲したという。ヒゲオヤジ役の渡辺文雄氏は、ウルトラセブンの『円盤が来た!』の回でも、同様に主人公をイジメる嫌なオヤジ役を演じている。

またヒゲオヤジの子分役を、ウルトラマンのイデ隊員役の二瓶正也氏が演じている。ちなみに、中川晴之助氏の娘は、映画で活躍されていたが、若くして亡くなられた中川安奈氏である。
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ウルトラQ(6) ~地球に向かって順調に飛行していた土星ロケットサターン1号が、「風船が」という謎の言葉を残して突如墜落した [ウルトラQ]

今回は第11話『バルンガ』を取り上げます。

監修;円谷英二
脚本;虎見邦男
特殊技術;川上景司
監督;野長瀬三摩地

土星ロケットサターン1号が謎の墜落事故を起こしてから、1週間が過ぎた。墜落事故付近を飛行していた星川航空のセスナ機には、万城目と江戸川由利子が乗っていた。ふたりとも快晴の天気の中、機嫌よく笑いながら話をしていた。

だが、ややあって、セスナの様子がおかしいことに、万城目は気が付いた。燃料計の針がゼロになろうとしていた。何とか事務所に戻ってきた万城目は、燃料不足で墜落しかけたことを一平に怒った。

一平は、燃料を確かに満タンに入れたことを主張しながらセスナを見に行き、セスナのラジエーター付近にいた奇妙な生物を持ち返ってきた。直径が10センチほどで、風船の様にフワフワと宙に浮いている謎の生物。

この奇妙な生物を一の谷博士の所へ持っていこうと、箱に入れて三人は車に乗った。しかし途中で車の燃料がカラになってしまい、道路上で立ち往生してしまう。その生物は触手を伸ばしながら、先程よりも一段と大きくなっていた。

クラクションを鳴らしていた後から来た車の燃料も次々とカラになっていき、付近一帯は大渋滞に見舞われてしまう。やがて、万城目の車にいたその生物は、次第に大きくなって車いっぱいに膨らんでいった。

車いっぱいに膨らんだ生物を乗せた車が、少しずつ空中に浮きだす。1メートル、5メートルと浮いていき、その生物は車の中からはみ出すほどに、大きくなってしまった。万城目は気づいた。
『この生物は、近くの動力を吸収して成長するんだ!』

警察がやってきて警戒する中、万城目の車はどんどん上昇していき、その中の生物は車を破壊して、ゆっくりと上空へ舞い上がっていく。その様子を特ダネ写真に撮ろうとした由利子をかばった一平に、壊れた車の破片が当たり、意識不明の大怪我を負ってしまう。

謎の生物に向かって警官が拳銃を発砲したが、謎の生物は銃弾を跳ね返して、ゆっくり上空へ登って行くのだった。一平は病院に運ばれ、緊急手術で命は取り留めた模様だ。新聞社に帰っていた由利子にそのことを告げにきた万城目は、ある情報を持ってくる。

万城目は生物学会報綴りという資料を見せて、あの生物を20年前に発見していた奈良丸昭彦という学者の話をした。それによると、その生物の飼育に成功したことを学会に発表したが、学会から実物の提示を求められた奈良丸博士はこう述べた。

『あれ以上成長すれば、人類の文明は荒廃に帰するおそれがあるので、殺してしまった』と。奈良丸博士は学会から詐欺師扱いされ、職を辞して行方が知れないという。

早速、江戸川由利子は社内で資料を集めて、奈良丸博士を探し始めた。風船怪獣バルンガと呼ばれるその生物に対し、航空自衛隊がミサイル攻撃をしてみたが、効果は全くない。それどころか、バルンガはどんどん大きくなっていく一方だ。

都内の病院では、患者を優先的に他県に移送することになったが、重体患者は動かすことができない。一平もそのうちの一人だった。バルンガのよく見える場所に、奈良丸博士は赤い風船を持ってたたずんでいた。

万城目と由利子は、燃料がいらない自転車に乗って奈良丸博士の消息を探すことにした。病院を出てしばらくすると、赤い風船を持った老人が、バルンガのよく見えるビルの屋上に立っている姿を目撃する。

その老人のもとへ向かった万城目と由利子は、その人物が奈良丸博士ではないかと思い、あの怪物について何か知りませんかと問いかけた。すると老人は、こう告げた。

『バルンガは、神の警告だ。自然現象であり、文明の天敵というべきか・・・この狂った都会にも、休息が必要だ』

この老人、奈良丸博士は、バルンガは行き過ぎた人類の文明に対する警告であるといい、少しは人類も反省すべきだと言った。しかし、このままでは人類の文明は滅亡してしまう。博士はあるインスピレーションを得て、バルンガを退治する方策を思いつくと、対策本部へ万城目を遣わした。

巨大台風が、東京に近づいていた。この台風の強風がバルンガを吹き飛ばしてくれれば、一平の手術もできるかもしれない。由利子のこの淡い期待も、バルンガには通じない。台風のエネルギーを吸収してしまうバルンガ。台風は消えてしまい、満天の星空が広がっていた。

朝が来た。空の高い所で、巨大な光が輝いた。国連が人工太陽を打ち上げたのだ。台風のエネルギーを食ってますます巨大になったバルンガを見ながら、奈良丸博士は独り言のようにつぶやいた。

『人工太陽で誘導したから、バルンガは本来の食べ物に気付いたはずだ』
『本来の食べ物って?』
『太陽だよ。バルンガが太陽を食うか、太陽がバルンガを食うか』

ドクドクと心臓のような音を立てて、バルンガは静かに上昇していく。本来の食べ物を求めて・・・。
明日の朝、晴れていたら、まず空を見上げてみてください。そこにあるのは太陽ではなく、バルンガかもしれないのです。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
このバルンガの話も、子供の頃に観て記憶に残った話のひとつである。人類への警告。文明社会への啓示だという奈良丸博士の言葉。今の人類は、電気やガソリンが無くては何もできない。楽になることはある意味でいいことだが、それによる弊害もある。

文明のもろさを垣間見せてくれるこのドラマは秀逸。最後のナレーションが、とても怖い印象を残す、忘れられない一本だ。

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ウルトラQ(7) ~少年がガラダマを見つけた頃、太陽の黒点とは関係ないデリンジャー現象が起こり、各地の短波通信が不通になるという騒ぎが起こっていました・・・ [ウルトラQ]

今回は第13話『ガラダマ』を取り上げます。

監修;円谷英二
脚本;金城哲夫
特殊技術;的場 徹
監督;円谷 一

◆子供達が、リヤカーに乗せて何かを運んできた。見かけは隕石だと思われたが、その大きさと軽さにビックリする担任の大木先生。確かに空から降ってきたと主張する、守少年。

幅が1メートル程もあるのに、重さが非常に軽くて小学生の子供でも軽々持ちあげられる。これは貴重な隕石だと思った大木先生は、東京の知り合いに問い合わせして、東南大学物理学教室で分析してもらうことになった。

一の谷博士によって分析されたその隕石は、つい最近リビア砂漠で発見されて「チルソナイト」と命名された鉱物と同種のものである、という結論に至る。「チルソナイト」は宇宙から飛来した物体であることに間違いないという結論が学会では出ており、宇宙人によって作られた可能性が高いという。

しかも、この隕石からは怪電波が出ていることが判った。一の谷博士は、この隕石の落下地点で手がかりを探すため、三国山脈に近い弓が谷という場所へ案内してもらうことにした。

万城目のヘリコプターで現場に行ってみると、弓が谷は熊谷ダムのすぐ近くにある。昔その付近にあった村が、ダムの底に沈んでいた。
『この辺は昔から、落雷やガラダマのメッカなんです』

この辺では、隕石の事を「ガラダマ」と呼ぶ習慣がある。ヘリを見て、隕石を見つけた小学生の守君とその友達が集まってきた。守君の話では、ガラダマはフワフワとまるで紙が舞うように落ちてきたという。守君の友人が一の谷博士に訊ねる。

『隕石って何ですか?』
『流れ星が全部蒸発しないうちに、地球に到達したものを言うんじゃよ』

『どうして地球と衝突しないんですか?』
『宇宙はとっても広いから、地球に当たる確率はものすごく少ないわけだよ。それに地球は厚い空気の層があるから、そのほとんどが摩擦熱で蒸発してしまうんだよ』

ガラダマを見つけた地点に案内された一の谷博士は、現場に開いた穴がとても小さいことに驚く。が、突如轟音と共に空から炎をまとった巨大なガラダマがダム湖に落下した。ダム湖は干上がり、ダム湖を遊覧していた遊覧船が、その衝撃で崖の上に引っかかってしまっている。

船内には女性ふたりが閉じ込められていた。万城目は近くの民家から電話を借りて、毎日新報の江戸川由利子へ連絡を入れた。話を聞いた由利子は、東南大学物理学教室へ出かけていく。一の谷博士が、少年の見つけた隕石を分析した大学であった。

一方、ダム湖に落下した巨大な隕石に亀裂が入り、それがざっくりと割れて、中からモンスターが出現した。高台からそれを目撃した一の谷博士と万城目達は驚く。モンスターは、平たい二本の手のひらを身体の正面にぶら下げて、への字に曲がった口を開け閉めしながら、あちらこちらを歩き回った。

新聞記者の由利子が東南大学の研究室に着いてみると、少年の見つけた隕石から電波が出ていることを知る。記者の直感で、この隕石とダム湖に落ちた巨大な隕石とは、何か関係があるとにらむ由利子。だが、研究員たちは確たる証拠が無い限り、そんな突飛な話には耳を傾けようとはしなかった。

ところが、臨時ニュースで、ダム湖に落ちた隕石からモンスターが出現したことを、由利子と研究員達は知る。ダム湖のモンスターは、あちこち不規則に歩き回りながら、少しずつひっかかった遊覧船の方向に向かって来ている。

万城目と一平は縄梯子(なわばしご)を遊覧船まで降ろして、閉じ込められた女性ふたりを助けだすことに成功した。

一の谷博士は、このモンスターと隕石とを結び付けて考えだした。あの隕石から出る怪電波が、このモンスターを操っているのではないだろうかと。モンスターを運んできた巨大なガラダマは、チルソナイトに色がそっくりだからだ。

『我々人類より、はるかに進んだ頭脳と文明を持つ遊星人の産物だ。彼らはまず、自分に代わってモンスターに命令を与える電子頭脳を先に送りこみ、それからモンスターを打ち上げた・・・』

由利子は直感で、この隕石が発信する怪電波は、ダムに出現したモンスターを操っているのでは、と考えた。研究者達も由利子の考えに少しずつ同調して、いろいろと試してみる。まず電気ノコギリで解体しようと試みるが、傷もつかない。だがその頃、モンスターは地面の上でのたうち回っていた。

電気ノコギリをあきらめると、モンスターはまた活動を開始した。ダムを破壊して、東京方面へ行こうとしているらしい。一の谷博士に言わせると、電子頭脳の有る所へ向かっているという。

相変わらず、怪電波を激しく発信する隕石。
『そうだ!電波を遮断できないかしら』

由利子の提案で、次に電波遮蔽網(でんぱしゃへいあみ)を上からすっぽりとかぶせてみた。するとオシログラフに描かれた波形が消え、電波の発信が止まった。

それと同時に、ダム湖のモンスターは腹を押さえ、口からよだれのような透明な液体を流してガックリとヒザを折り、目を閉じて動かなくなった。

【ナレーション】
これでモンスターの地球侵略が終わったわけではありません。たとえ電子頭脳を破壊したとしても、遊星人は第二第三の挑戦を仕掛けてくるかもしれないのです・・・ (終わり)


★★★★★★★★★★★★
高山造型の傑作のひとつが、このガラモンだろう。映像で見ると、上半身と足とは別々に造られているように見える。上半身を被ってから、ブーツのように足を履くような感じではないだろうか。

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ウルトラQ(8) ~ロボット怪獣ガラモンを積んだガラダマが、青い地球に向かって飛んでいるのです・・・ [ウルトラQ]

今回は第16話『ガラモンの逆襲』を取り上げます。

監修;円谷英二
脚本;金城哲夫
特殊技術;的場 徹
監督;野長瀬三摩地

◆ある夜のことである。天体物理学研究所の門前に現れた人物は、濃い色のコートを着てふちのついた男性用の帽子をかぶり、蝋(ろう)のように色白でまつ毛が長い痩せた男だった。

男は長さ10センチほどのライターのような形の縦長のリモコン装置をしきりに操作して、第二研究室内にある金庫のダイヤルを解錠して扉を開けると、電波遮蔽網で包んで保管してある電子頭脳を宙に舞い上がらせた。

館内を巡回していた夜間警備員は、第二研究室でこの電子頭脳が自分で窓ガラスを破って外へ飛び出していくまでの一部始終を目撃していた。外へ飛び出した電子頭脳は、フワリフワリと宙を舞いながら、まるで仔犬のように男の後を付いていった。

この保管されていた電子頭脳は、いつぞや弓が谷に出現したモンスターを操った電子頭脳である。モンスターは「ガラモン」と呼ばれ、この電子頭脳を人類が破壊できない限り、次の侵略が行なわれることを恐れて、厳重に保管していたのであった。

午前四時十五分。突然の電話で起こされる万城目 淳。電話の相手は江戸川由利子だった。ガラダマを誘導する電子頭脳が盗まれたという内容の話をしてきた。

一の谷博士の報告では、電子頭脳はひとりで飛んで行くような能力は無いという話だった。不思議に思いながらも、二人は電波監理所で落ち合う約束をして電話を切った。

電子頭脳から出る怪電波を捕らえるため、電波監理所では花沢主任を中心にして、日本中の電波を見張っていた。電子頭脳が消えてから、すでに4時間が経過していた。

その頃、大宇宙から9個の隕石群が地球に向かって飛んでいた。そしてついに、怪電波を電波監理所が捕らえた。発信源は、東京から北北西に90キロの地点を時速60キロで移動中であることが確認された。
『これは車の速度ね』

群馬・長野の両県警に非常線を張るよう要請し、交通を止めてでも電子頭脳を発見しなければならない。また、地球に向かって飛来してくる隕石群の目標が、東京であることがほぼ判明した。到着推定時刻は午前11時48分。あと3時間ほどしかない。

早く電子頭脳を積んだ車を発見しないと、東京は大変なことになる。その頃、電子頭脳は、盗んだ男の手によって榛名へ向かうトラックの中にあった。男は楽器のチェロの箱にそれを隠し、このトラックに乗り込んでいた。トラックは国道17号線を北上している。

電波監理所の監視によって怪電波の移動状況をモニターしながら、ヘリコプターで怪電波の発信源を探していた。途中で小学生たちが、このトラックをヒッチハイクした。気の良い運転手は子供らを乗せてあげようとするが、男が急かすので、結局乗せなかった。

だが、一人だけ黙って後ろの荷台に潜り込んだ少年がいた。少年はチェロの箱が開いて、中から岩石のようなものが浮遊しているのを、荷台で目撃する。

ついに、東京に次々とガラダマが落下して来た。東京港に突っ込むもの、ビルを壊して地上に落下するもの。やがてガラダマに亀裂が入り、中からガラモンが一つまた一つと生まれる。このまま東京は、ガラモンの為に破壊つくされてしまうのか!

ドライブ・インに立ち寄ったトラック運転手は、休憩所のテレビで東京の様子を知る。複数のガラモンが、ビルを破壊したり東京タワーを倒したりしている。助手席で待っていた男は、運転手のいないトラックを盗んで発車させてしまう。

目的は榛名湖。非常線を突破したトラックは、遂に榛名湖畔に到着。チェロの箱を持った男を、湖畔のバンガローに追い詰める警官達。だが、男はリモコン操作によって警官の拳銃を取りあげてしまい、警官達を拳銃に射殺させてしまう。

男が隠れている場所を見つけた一平と万城目は、挟み撃ちにして男からチェロの箱を奪い取ることに成功した。花沢主任が箱の中の電子頭脳を電波遮蔽網で包むと、東京のガラモン達は口からベトっとした液体を吐き出して、一斉に動きを止めた。

一緒に来ていたトラック運転手が、落ちていた拳銃で逃げる男に狙いを付けて発砲すると、命中して絶叫した。撃たれた男は立ち上がると、それは人間の姿をしていなかった。顔はセミのようで、首から下は銀色の宇宙服を着た宇宙人になっていた。

湖水に向かって一歩ずつ歩いていく宇宙人。すると水面が泡立ち、水中から宇宙船がゆっくりと出現した。そして手を振るセミの顔の宇宙人に光線を浴びせると、その体はたちまち炎に包まれていった。絶叫しながら果てるセミの顔の宇宙人。

『彼は任務の遂行に失敗した。あれが彼等の掟なんだ』
焼き殺された宇宙人を見ながら、そうつぶやく万城目。やがてゆっくりと上昇すると、高速で飛んで行く宇宙船。

危機は去ったものの、花沢主任は電波遮蔽網で包んだ電子頭脳を持ちながら、次のように話した。
『人類の科学が、このチルソナイトの電子頭脳を破壊することができない限り、危険はまだ続いているんだ』 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
花沢主任を平田昭彦氏が演じている。この時の演技で、『ウルトラマン』の宮本博士役は決まったようなものだね。

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