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マグマ大使 ドラマ(1-3) [マグマ大使]

今回は、第3話『ガム!モグネスを倒せ!』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 脚本;高久 進   
 監督;土屋啓之助

【前回までの話は・・・
火山島基地でアースやマグマ、モルと出逢ったマモル少年に、困った時に秘密の笛を吹けば、マモルのもとへ飛んで行くことを約束したマグマたち。その頃ゴアは地球征服の先兵として怪獣モグネスを派遣して来た。新幹線が破壊され、人類はピンチに立たされていた・・・】


◆地球征服を狙うゴアは、その先兵として怪獣モグネスを送りこみ、村上記者が乗車していた新幹線がモグネスに襲われてしまった。

テレビ映像では、どこのチャンネルを回してもゴアの姿が映し出されていた。
『地球上の諸君。私がゴアだ。宇宙のすべての星を征服し、残るのはこの地球だけだ』

新聞紙上でゴアの記事を発表しなかったことへの報復として、手始めにモグネスに新幹線を襲わせたと話すゴア。2日間だけ猶予を与えるから、ゴアに服従することを、東京タワーに白旗を掲げて示すようにと、降伏を勧めてきたのだった。

新幹線の事故に巻き込まれた村上記者は、奇跡的に打撲程度で済んだ。事後現場を歩いているところを、NPI通信静岡支社のヘリに発見される。だがモグネスが巨大な巣穴から出現して、そのヘリをたたき落としてしまう。

夫のことが心配な村上の妻は、マモルと共に静岡の現場へ自家用車を走らせる。だが、その途中で地震が起こり、道路は渋滞してこれ以上先へは進めなくなってしまう。

マモルはマグマとの約束を思い出し、もらった笛を吹いてみた。
『ピロピロピー♬』

一回吹いてガムが飛んできた。マモルは、母の前でガムを紹介する。
『ガムはね、ロケット人間なんだ。僕をモデルに造ったから、僕に似ているだろう!地球を守る正義の味方マグマ大使の子供なんだ!』

マモルはロケットに変身したガムの背に乗り、父を探すために事故現場へと向かった。マモルは、そこでヘリの残骸とヘリの乗務員を介抱する父を発見する。そこへガムとマモルが降りて父にガムを紹介していると、巨大な巣穴からモグネスが出現した。

ガムはロケットに変身すると、マモルを乗せてモグネスにロケット弾攻撃を浴びせた。だが子供のガムが出すロケット弾は、小型でモグネスには効き目がない。モグネスの尻尾の先から出す黄色光線がガムを狙う。煙を出して地上に墜落してしまうガムとマモル。

今度はガム一人で熱線銃を食らわせるが、やはり歯が立たない。黄色光線にやられてしまい、またも墜落してしまう。火山島では、モルが出撃したいとアースに願い出る。だが、子供達は必死に悪と戦っている。

自分達の力だけで悪を倒そうとする不屈の闘志を尊重してあげることが大切だと、アースは言う。
『助けの合図があるまで、行ってはいかん!』

必死に戦ったが、もう限界だ。マモルは遂に笛を三回鳴らした。
『マグマ~! ピロピロピー♬、ピロピロピー♬、ピロピロピー♬』

三人に迫るモグネス。火山島を出撃したマグマ大使は、マモルとガムがいる現場へと向かっていった。
急げ!マグマ。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
手塚治虫先生の原作だけあって、教訓のようなものが織り込まれている。アース様は、マグマたちの先生でもあり、テレビの前で観ている子供達の先生でもあったんわけだね。
特撮ドラマ(ヒーロー番組)は、教育番組だ!(by宮内洋先輩)

マグマ大使 ドラマ(1-4) [マグマ大使]

今回は、第4話『危機一髪 東京!』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 脚本;高久 進   
 監督;土屋啓之助

【前回までの話は・・・
マモルはマグマからもらった笛を1回吹いてガムを呼ぶと、怪獣モグネスに向かっていった。ロケット弾や熱線砲を撃つが、子供であるガムの武器ではモグネスに通用しない。ピンチにたったマモルは、笛を三回吹いてマグマを呼んだ・・・】


◆襲い来るモグネスの前にマグマ大使が立ちはだかり、間一髪マモル達は助かった。モグネスは口から赤い液体を吐いてマグマに浴びせようとするが、軽やかな身のこなしで避けるマグマ。マグマが避けた後の台地が、爆発して燃え上がってしまう。

もし赤い液体が体にかかっていたら、マグマ大使は大爆発していただろう。赤い液体の正体は、液体水爆だ。マグマの腹部が開いて、放った一発のロケット弾でモグネスは怖気づき、地中深くもぐっていく。だが、マグマは後を追わずに逃がしてしまう。

逃がした理由をマモルとガムが尋ねると、マグマは答えた。
『もし、今あの怪物をやっつけて体の中にある水爆が爆発したら・・・。私にはその結果の方が恐ろしい』

相手と戦う時には、まず良いことか悪いことかをよく考え、次にその結果がどうなるかを考えたうえで行動しなければいけないと、マグマは二人に諭すのだった。そういうことも考えずに行動することは、決して強いことでも勇気があることでもないと話すマグマ。

金色の巨人は傷ついたガムを背に乗せ、火山島基地へ帰って行った。モグネス退治の秘策を、アースから授けてもらうためである。その頃、地球の大気圏外に円盤を静止していたゴアは、地球人が東京タワーに白旗を上げることを信じていた。

だが、肝心のモグネスは行方不明になってしまっている。手下の人間モドキにモグネスを探索させるが、電子頭脳を破壊されたモグネスは、地中深くもぐったまま反応が無い。

ゴアはモグネスに水爆を埋めて、手元のボタンでいつでも爆発させられるようにしておいたのだ。白旗が上がらなかった時、東京はどうなるか?ゴアは余裕の高笑いをしていた。新聞社の水野デスクにマグマ大使の存在を訴えるマモルと村上。

ゴアの存在はテレビで観てデスクも知っている。この数日間に起こった出来事を考えれば信じてみたいデスクだったが、証拠がなければ信じることはできないという。

マモルはロケット人間のガムを呼ぶという。マモルは笛を1回吹いてみた。だが、ガムはやっては来なかった。モグネスとの戦いで全身傷ついたガムは、アースに修理されていて出撃できないのだ。それを知らないマモルは、笛を投げ捨ててしまう・・・。

『ガムのうそつき!』
父の村上は、そんなマモルを叱る。

『ガム君の悪口を言うのは良くないと思うな。ガム君には、どうしても来られない事情があるのかもしれん。ガム君を信じてあげなくちゃ。パパのいうこと解るだろ?』

信じあうことの大切さを説く父。信じあえば戦争も無くなる、世界が平和になる。そしてゴアにも勝つことができると、マモルに話す父。笛を拾ってガムに謝るマモル。

自衛隊の防衛力を総動員して、ゴアと決戦することを告げるテレビ。その頃、火山島基地ではアースがゴアの魂胆を読んでいた。モグネスには自爆装置が付いていて、ゴアの円盤からいつでもスイッチが押せることをアースは読んでいた。

モグネスを退治するには、爆破する以外にない。アースは小型電子頭脳を作って持ってくるとマグマの前にかざし、モグネスを倒すためにやるべき秘策を授けた。

第一に、水爆が爆発しても人間に被害が及ばない北極海までモグネスを運ぶこと。
第二に、この動きをゴアに悟られぬよう、今の深度のままモグネスを誘導すること。

第三に、小型電子頭脳はマグマのエネルギーで動くから、北極海までマグマのエネルギーが持つかどうかはやってみなければわからない。

この三つの難関を克服できれば、モグネスを危険の無い場所で仕留めることができようと、アースは言う。マグマは夜を待って、地下深く潜むモグネスを見つけると、小型電子頭脳でモグネスを北極海へと誘導していく。

小型電子頭脳から発信した電波が、地下深く潜んだままのモグネスをジリジリと動かしていく。モグネスは電波に誘われて、とうとうアラスカまでやって来た。あともう少しだ。明日の夜明けまでに、北極海に着くことができるのかマグマ。

遂に、ゴアの切った期限である2日後の夜明けが来た。ゴアが円盤で東京タワーに近づいてみると、白旗は立って無いではないか!

ゴアは怒り狂うと、円盤を安全圏まで上昇させて水爆の爆破ボタンを押した。北極海で大爆発が起こり、どうして東京で爆発しないのかゴアは疑問に思った。怒りに任せて東京を焼き払うために、ふたたび東京へと降りてきたゴアの円盤。

ガムとマモルが立ちはだかるが相手にならず、マモルはマグマを呼んだ。遂に、マグマ大使とゴアの対面の時が来た。ロケットの姿からマグマ大使に変化したまま空中に浮いて、対峙するマグマ。

『お前がゴアか!私はマグマ大使だ。私はお前と戦うためにこの地球に生まれたロケット人間だ!』
 (つづく)



第5話『怪獣バドラ誕生す』
 原作:手塚治虫 
 脚本;山浦弘靖   
 監督;中尾 守

◆ゴアとマグマ大使の対面が、遂に実現した。
『ゴア、おまえは地球から出ていけ!この地球は絶対にお前の自由にはさせない!』

ゴアは円盤から降りて、波しぶきが岩を砕く岩場でマグマ大使と対峙した。
『マグマ大使、残念だが今日の所は俺の負けだ。しかし、地球侵略の野望が消えたわけではない。貴様という好敵手を迎えて、一層強くなったといっていい。ハハハハ・・・』

姿を消したゴアは、円盤と共に去っていった。ゴアを逃がしたとはいえ、東京は救われたのだ。人類がマグマ大使という力強い味方を得たことは、ゴアとの戦いに明るい希望を見いだした。

ゴアはマグマ大使の弱点を見つけようと、円盤に備えられた分析装置をフル活動させるが、それを以てしても、マグマ大使の内部構造や動力装置について回答を得ることはできなかった。そこでゴアは、マグマ大使の能力を探るため怪獣バドラを送りこんだ・・・。


★★★★★★★★★★★★
マグマ大使が優しい顔に見えるわけが、なんとなくわかった。着ぐるみのマグマの顔は、黒目の面積が大きいのだ。人形のマグマは黒目が小さいので、普通の顔に見える。

マグマ大使 ドラマ(2-1) [マグマ大使]

今回は、第17話『ガレオン 地球を攻撃せよ!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;西田一夫
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
◆地球征服を狙うゴアの次の作戦は・・・。赤いスポーツカーで海岸線の有料道路を飛ばす若い男女。ところが、運転していた男性に異変が起こった。息が苦しいと言い出す若い男性は近くの料金所を出ると、スピードを落として何とか車を止める。

だが、男の顔色はまるで青い染料で染めたかのように真っ青であった。顔だけではない。手、身体、全身が青い色に染まったような色をしている。急いで救急車を呼ぼうとした助手席の女性も、男性と同様、全身真っ青になって気絶してしまうのだった。

NPI通信社にもこの一報が届き、その取材をデスクに任される村上。患者が運ばれた病院を探し出して取材に訪れた先で、村上はマモルに会う。スポーツカーの若い男女の女性の方が、マモルの友人・キョウイチの姉であった。

キョウイチの姉の病室で取材をすると、原因不明のこの病気は、青い血の病気「青血病」と名付けられ、血液中の赤血球が何かの原因で青くなりその機能を失うという症状だった。しかも致死率は100パーセント。だが村上は、この奇病を早くから治療開始した「モッズ病院」の存在を知る。

中には回復した例もあるという情報がもたらされ、早速モッズ病院へ連絡を取る村上。取材の結果、青血病の患者はみんな同じ有料道路を通っていたことを突き止めた村上はそのことをデスクに報告すると、同僚の女性記者リズを連れて、問題の有料道路の取材へと出発する。

キョウイチの姉は、恋人の男性と共にモッズ病院へ転院されていった。この奇病にかかった他の患者たちも皆、モッズ病院の情報を得て転院されていった。しかし、モッズ病院では、あごひげをたくわえた怪しげな院長が、他の病院から転院されてきた患者たちを特殊な機械にかけていた。

すると、患者の皮膚の色は元の肌色へと戻り、意識が回復するのだった。だが、その顔には全く精気が無い。意識を回復した患者に、院長は話しかける。
『お前はたった今から、人間モドキだ。ゴア様の言う通りに動く人間モドキだ』

マモルはキョウイチの姉が転院していったモッズ病院へ行くが、そこでドアの隙間から「お前も今日から人間モドキだ」という声を聞いてしまう。廊下でキョウイチとその姉に出会ったマモルは、モッズ病院で見聞きしたことをキョウイチに話すが、信じてもらえない。

逆にキョウイチは、マモルの誤解を解くため姉の目の前で、姉が人間モドキになったことをマモルが見ていたと話す。すると、姉はいきなり二人に襲いかかってくるのだった。キョウイチは、マモルの言ったことが真実だったので驚くと同時に、マモルに謝りながら必死に逃げた。

だが逃げる二人は資材置き場に追い込まれ、人間モドキになった姉と、全身が黒い姿の人間モドキたちに囲まれてしまう。危機一髪のマモルは、笛を1回吹いてガムを呼ぶ。
『ピロピロピー♬』

マモルのもとへ急行して、ロケットのまま垂直尾翼から破壊光線を出して、人間モドキたちをやっつけるガム。光線を受けた人間モドキたちは、次々にゼリー状に溶けてしまった。マモルは父の新聞社へ行き、自分の見聞きしたことをすべて話した。

・青血病の患者は、すべて人間モドキになってしまっていること。
・これはゴアの仕業であること。
・モッズ病院はゴアの息がかかっていること。

新聞社の木田記者が警官隊と共にモッズ病院へ突入したが、院長と看護婦は警官隊の目の前で宇宙船に乗って逃げてしまう。一方、デスクとマモルは青血病の発生源を調査するため、奇病の発生源とされる有料道路へと向かった。

すると、森の中から怪獣ガレオンが出現して、有料道路を通る車に青色の怪光線を吐きかけていた。全身が針のような皮膚で覆われて四つ足で歩く怪獣ガレオン。青い光線を浴びた人達は、たちまち顔や手が青色に変色して青血病に侵されていった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ガムは優等生で、マモルはガムにいろいろ教わりながら、人としてたくましくなっていく。そしてガムに教わったことを、同じような場面で今度は友人に説教するのであった・・・(笑)