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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ1 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た♬
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男♬
仮面ライダー 正義のマスク♬


《第53話 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ作戦》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔

[前回までの話は・・・
怪人ギルガラスの吐くデッドマンガスの為に、一文字隼人は仮面ライダーに変身したものの、体中の機能が麻痺してしまう。だが間一髪、ヨーロッパにいる本郷猛にテレパシーで連絡を取り、ヨーロッパのショッカー支部にあったデッドマンガスの解毒剤を持って日本へ駆けつける本郷猛。

解毒剤のおかげで、隼人の身体の機能は完全に回復した。日本に帰ってきた本郷ライダーと一文字ライダーのダブルライダーによってギルガラスは倒され、一文字隼人は南米のショッカーを潰すために旅立っていった。日本の守りを一文字に託され、本郷猛は新たな気持ちでショッカーの殲滅を心に誓うのであった・・・]


◆ショッカー首領は、死神博士を日本支部大幹部の任を解き、替わりに東南アジアでその名を知られた地獄大使を、日本支部の新しい大幹部に据えたのである。

一方、本郷猛が日本に戻ってきた事で、立花藤兵衛の心はふたたび夢に向かって進もうとしていた。一度はあきらめた世界グランプリレースでの優勝を、本郷猛とならやれると。このままレーシングクラブのおやじで終わりたくないと、夢を膨らませる立花藤兵衛。

練習コースをバイクで走る本郷は、暇を見ては腕を磨いていたというだけあり、なかなかの記録を出していた。本郷猛も走りながら、おやっさんと同じ夢をみていたのである。そんな気持ちに水をさすように、ショッカーの新怪人ジャガーマンが本郷に挑戦して来た。

自らもオートバイに乗ったジャガーマンは、胸に骨のマークを付けた戦闘員ライダー達を指揮して、本郷を襲った。本郷はバイクを降りると、大きくジャンプして高台に着地した。

『ライダー ヘンシン!』

右腕を大きく回す新しい変身ポーズと掛け声で、本郷の腰にはベルトが装着される。空に向かいジャンプすると、風を受けた風車からは七色の閃光が広がる。閃光が終わる頃、サイクロン号には空中で1回転を終えてシートにまたがる仮面ライダーがいた。

エンジンを吹かし、ショッカーホネ戦闘員ライダー達を巧みなバイクさばきで、次々と倒していく仮面ライダー。

*注…ホネ戦闘員とは、戦闘員の腹部に人骨の模様を描いた戦闘員のことで、当時子供たちはそう呼んだ。

時計を見てイライラする立花のおやっさんの所へ、滝がやって来た。時間をかなり過ぎて本郷が戻ってこないのは、途中でショッカーに襲われたからではないかと、瞬時に二人は思った。

ところが、滝がライダーのところへ駆けつけた時、すでに仮面ライダーはジャガーマンたちを追い払ったあとだった。

自然動物園で動物たちが暴れているというニュースがテレビに流れる。また、ペットが飼い主に襲いかかったり、通行人に襲いかかったりという事件も起きていた。地獄大使がジャガーマンを使って仕掛けた、アニマルパニック作戦であった。

ジャガーマンが動物園で少女達を襲っている所を、本郷と滝が助けた。助けたのは仲間の吾郎とユリたちで、滝にあとを任せてジャガーマンを追った本郷は、途中で見知らぬ男の幻影を見る。

『本郷猛。東南アジアから来た地獄大使を憶えておいてもらおう。死神博士と並んで、ショッカーの最高幹部と言われている・・・』

滝たちを捕らえたことを告げる地獄大使の幻影。確かに滝のバイクが置き去りにされていた。滝たちの命には代えられない。脅しに屈して、ジャガーマンたちに捕まる本郷。ジャガーマンの指示があればライオンに襲われてしまう滝達を前に、見殺しには出来ない。

本郷は滝達のいる檻の中へそっとライターを落として、処刑台へと連れて行かれる。広大な造成地の一角、崖を背にした場所に、ジャガーマンによって磔台に縛られ火あぶりにされる本郷猛。

『滝はまだ脱出できないのか・・・』

ロープを焼き切ってようやく脱出した滝は、磔台のさらに高い位置から現れ、ジャンプして空中で1回転、磔台の横に着地する。本郷の手首の枷(かせ)を外して助けると、戦闘員達の方へ突っ込んでいく。

本郷は新しいポーズで仮面ライダーに変身して、ジャガーマンに挑む。滝は骨戦闘員達を蹴散らして、ライダーはジャガーマンと崖の上で対決する。

『ヒャオーゥ ヒャオーゥ』

滝がジャガーマンに首を羽交い絞めにされていると、ライダーがジャガーマンの腕にキックを食らわせ助けた。キツイ羽交い絞めに、一瞬目を回す滝。立て続けにライダーのパンチ・キックが炸裂し、最後は向き合って組んだまま、上空へ大ジャンプ。

空中でジャガーマンに肩車をするように、ライダーが両ひざでジャガーマンの頭をはさんで放り投げる大技、ライダーヘッドクラッシャーが決まる。頭から大地へ激突したジャガーマンは、最後の力を振り絞って立ち上がると、世界中に響く様に吠えた。

『立て野獣ども!怒り狂い、このジャガーマンを助けに来い・・・』

そう言い残してフラフラッと倒れると、岩場の陰で大音響とともにジャガーマンは爆死した。ジャガーマンが死ぬと同時に、檻の中の猛獣たちや、人間に飼われたペットたちは、また元通りの穏やかさを取り戻していた。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ジャガーマン、中々の雄姿である。ライダーを倒すために造られた怪人という設定だ。技の1号、力の2号と言われる。復帰そうそう、新技を披露するあたり、さすがと言える。

あまり突っ込みたくはないが、何の前触れも無く旧1号の暗い色使いは使用せず、いきなりマスク、身体のラインとも新1号になっている。うん、カッコイイ!

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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ2 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男
仮面ライダー 正義のマスク

《第55話 ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン》
原作;石ノ森章太郎
脚本;滝沢真理
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔


◆世間はボーリング・ブームのさなか。ユリ、エミ、新人のミツ子は、ボーリングに夢中だった。吾郎も一緒について来たが、小学生の吾郎には危ないからとやらせてもらえない。

ボーリング場にマイボール(自分専用ボール)を持ち込むほどに熱中するボーリングは、まさに若者の人気ナンバーワン・スポーツだった。

隣のレーンでボールを投げる男女のカップルに見惚れるエミ。男性はカッコ良くて、しかもボーリングが上手いのだ。だが、ボールを持って投げようとしていた女性が、突然倒れてしまう。
『大丈夫ですか?』

倒れた女性の顔は、老婆のようにシワを刻んだ顔に変わっていた。びっくりして介抱しようとした男性が、今度は倒れてしまう。男性の顔も老人のようにシワだらけになって気絶していた。

帰って来たユリ達にこの話を聞いた本郷と滝、立花のおやっさんは、話の内容から、ボーリング場のボールを使った人達が今回の犠牲者だということに気付く。マイボールを持っていたおかげで、ユリ達は助かったわけだ。

ボーリング場で調査をする本郷達は、ボールの穴の中に細胞の老化を急激に速める細菌を付けておいたのだろうと推測する。一方、ショッカーのアジトでは、首領が次の指示を地獄大使に出していた。

『次は、倒れた人間に触った者にも感染するよう、伝染力を強めた細菌を使用せよ!』
その細菌をゴキブリに付けてばらまけば、たちまちのうちに伝染することをショッカーは狙っていた。

ある団地で、インチキ殺虫剤を販売していた二人の男達がいた。彼らを見た戦闘員達は、ショッカーの「ゴキブリ作戦」を妨害するヤツらだとして、二人を捕らえてしまう。ショッカーは、アジトに連行した男達の内、体格の良い方を怪人ゴキブリ男に改造してしまう。

もうひとりの男は、その手下として使われることになった。団地に現れたゴキブリ男の手下の男は、風船をあげるからと子供達を集め、人体実験用に数名を誘拐して車で逃げた。

それを偶然見ていた吾郎は、現場と車が走り去る方向を本郷に電話連絡したため、駆けつけた本郷はその車に追いつき、停車を命じる。手下の男はドサクサに紛れて逃げようとするが、一緒に乗っていたゴキブリ男が許さない。

口から吐く白い粉(細菌)が手下の男の顔にかかると、あっという間に老人になってしまった。今度の細菌は感染力が強く、細菌に感染した人に触っただけでも、感染してしまう。特殊防護服を着た者でないと、近寄ることはできないのだ。

地獄大使は、この強力な細菌を風船に付けて飛ばす実験をした。木に引っかかっている風船を小さな子供に取ってあげようとした男が、割れた風船の細菌を浴びて老人になってしまう事件が起きた。男の周りにいた子供達も、同様に老人化していた。

実験の成功に気を良くした地獄大使は、この細菌を高いビルの上からアドバルーンに付けて飛ばし、空中で破裂させてばらまこうと考えた。老人化してから生きていられる期間は、せいぜい7日。風に乗った細菌はどんどん広がり、人々は老人化して死んでいくだろう。

地獄大使が「アドバルーン作戦」と名付けたこの作戦の決行は、今日の午後3時。太陽ビルの屋上から打ち上げる。ゴキブリ男の手下はこの計画を知り、密かに解毒剤をアジトで入手していた。

自分だけは免れようとしていたのだ。ところが、解毒剤を上着のポケットに入れたまま老人化してしまい、隔離されていた。特殊防護服で身を包んだ本郷と滝は、この男が何か手がかりを持っているとにらみ、隔離室で意識を取り戻させて尋問する。

そして、裏ポケットの解毒剤のことを白状する。だが、男の持ち物は、殺菌のためにすべて焼却炉の中であった。偶然にも焼却炉は使われておらず、上着は燃えていなかった。裏ポケットの中にある小ビンの中に入ったピンク色の解毒剤を、本郷は見つける。

だが、本郷が焼却炉の中を探している間にゴキブリ男が隔離室に現れ、滝は細菌を吹きかけられて老人化してしまう。解毒剤を見つけて戻ってきた本郷は、試しに滝に飲ませてみた。数分ののち、滝の顔には若さが戻るのだった。

隔離していた手下の男にも飲ませて、命を助けることができた。本郷はショッカーのことで知っていることを男から聞き出し、「アドバルーン作戦」のことを知る。

これを研究室で分析して大量生産できれば、犠牲者は全員助かる。本郷は滝に解毒剤を託すと、「アドバルーン作戦」決行の場所である太陽ビルへと急ぐ。
『ライダー ヘンシン!』

本郷は、仮面ライダーに変身してバイクをサイクロン号に変化させると、スピードを上げた。午後3時。ゴキブリ男が屋上の手すりとアドバルーンをつなぐロープをナイフで切る寸前、そこに割って入るライダー。

だが、戦闘員と戦っている間に、ゴキブリ男はロープを切ってしまう。上空に上って、ある高さで爆発する仕掛けになっているアドバルーン。ライダーは空へジャンプしてロープを握ると、降りてきてアドバルーンを持って戦った。

そこに滝が現れ、アドバルーンを滝に託す。ジャンプしたライダーはゴキブリ男の頭上を一度通過し、反対側の壁を蹴って、その勢いを使ってキックを食らわせた。
『ライダー反転キック!』

ゴキブリ男はビルの屋上から落下し、台地に激突すると手足をバタバタさせながら燃え上がって消えた。解毒剤は大量生産され、犠牲者全員に飲ませることができた。こうして、人々に若さが戻ったのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライダーも後半になると、肉弾戦だけではなく、剣や棒のような武器を使って戦うようになる。だがライダーが持っているのではなく、ショッカーが持っている武器を奪って戦うという戦法である。最後は技と力で勝つのが仮面ライダーだ。

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