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ウルトラマン(4) [初代マン・ドラマ]

《第2話 侵略者を撃て》を取りあげます。

監修;円谷英二
脚本;千束北男
特殊技術;的場 徹
美術;成田 亨
音楽;宮内国郎
監督;飯島敏宏

【宇宙忍者バルタン星人(佐藤武志)】登場


▼イデ隊員の右目の周りに出来た紫色のアザに、フジ隊員はすれ違うたびに笑いをこらえるのに必死だ。このアザの原因がバルタン星人の事件と関係があると言ったら、諸君は笑うかもしれない。でも、本当の話なのだ。

気温、湿度とも申し分ない平和な夜は、誰もが楽しい夢を見ながら寝ているものだが、ここに一人だけ、夢を見ることが出来ない不幸な男がいた。科特隊員・イデであった。
『12517匹の羊、12518匹の羊、12519匹の羊、・・・』

科特隊本部の仮眠室にある二段ベッドの上段に寝ていたイデは、下段のアラシのイビキがすごくてとても眠れたものではなかった。
『・・・12520匹の羊、12521匹の羊、チクショウ!』

と、そのとき集合ベルが鳴った。アラシは飛び起きると着ていた隊員服を整え、ベルトを着用してから、寝ているイデを起こした。
『おいイデ、起きろ!何を寝ぼけてるんだ、集合だ!』

イデはというと、かけ布団を被ったまま、まだ羊の数を数えていたのであった。アラシに言われてすぐに隊員服を整えたイデはブーツを履き、仮眠室と作戦室を繋いでいる鉄棒につかまると、アラシの後から滑り降りて行った。

すでにフジ隊員は集合していた。ムラマツキャップの話では、東京上空に強烈な電波を発する物体が飛来したが、消えてしまったという連絡が防衛基地からあったという。定時パトロール中のハヤタ隊員が防衛基地へ急行して、詳しい情報を仕入れていた。

ハヤタからの連絡によれば、電波が止まった場所は科学センターがある御殿山であるということだ。キャップに呼ばれ出動命令だと思ったアラシ隊員は、背筋を伸ばしてキャップの正面に立った。

『アラシ君。君は優秀な科学特捜隊隊員だ・・・』
『ボクも、そう思っております!』

『ただし、足元を見たまえ』
『し、しまったぁ・・・』
『冷静に、常に冷静に。これが我々のモットーだ。よし、行きたまえ』

アラシが履いていたのは戦闘用ブーツではなく、青いスリッパだった。恥ずかしくなり、急いでスリッパを脱いで後ろ手で隠すアラシ。それを見たイデは、エラそうに大笑いするのだった。

アラシの大イビキで寝られないことへの仕返しを、この大笑いに込めたイデ。
『冷静に、冷静にだよ、うん・・・イヒヒヒヒ』

アラシの肩を叩いて、キャップのマネをするイデに、怒ったアラシはイデの足先を踏んでやるのだった。イデは左足をかかえて、熱いものを冷ますように「ふーふー」と口で吹いていた。

科特隊専用車で御殿山の科学センターへ急ぐアラシ。運転席の後ろから、ホシノ君の声がした。科特隊のマスコット的存在のホシノ少年。アラシは仕方なく、科学センターへ連れていくのだった。

科学センターに着いたアラシは、ホシノ少年に本部との連絡役を云いつけると、科学センターへ入っていった。少ししてハヤタが到着し、武装した防衛隊員と共に科学センターへ入っていた。

2人一組で廊下を歩く防衛隊員が、廊下の角で左右に一人ずつ分かれると、その柱の中央から一人のバルタン星人が現れ、二人に別れてそれぞれの防衛隊員に大きなハサミから赤色光線を発射した。

瞬間的に足を上げたまま動かなくなったり、振り向いて口をあいてまま動かない防衛隊員。二人に別れたバルタンは柱の前まで戻ってくると、左右からくっ付く様にして一人のバルタンになった。

ハヤタは2階の踊り場で、固まったまま動かないアラシを発見した。館内には、他にも動かないままじっとしている人達が十数名いた。アラシを助けようとしたハヤタの隊員服のランプが警戒音を発して点滅した。何か危険が近づいていることを感知したのだ。

階段を上った先に、不気味な姿のバルタン星人がいた。ハヤタは腰のスーパーガンを素早く構えて撃った。だが手応えが無い。撃たれたバルタンはスーッと消えてしまう。

背後にバルタンの気配を感じたハヤタは、素早く転がって相手の攻撃をかわし、スーパーガンを撃った。
『フォフォフォフォ・・・』

笑い声のような響きを残して、バルタン星人は消えた。ハヤタは一旦科学センターから退却する判断をすると、外で待つホシノ少年にそう連絡した。

防衛会議が招集され、防衛官僚たちとムラマツ隊長が参加していた。宇宙人らしきモノの正体、および彼等への攻撃方法が論議のマトになったが、宇宙船の所在がつかめないのでは攻撃のしようも無く、結論はでなかった。

『ムラマツ君。科特隊として、何か策はあるのかね?』
『今のところはありません。が・・・』

『考えていることがあるのなら、いいたまえ』
『彼等と話し合ってみたらどうかと、考えています』

それを聞いた防衛官僚たちは、バカにしたようにムラマツ隊長を笑った。宇宙船の位置さえ判明すれば、直ちに核ミサイル・ハゲタカを撃ち込むという官僚に、ムラマツ隊長は訊ねた。

『ハゲタカで破壊できるという確信がおありですか?もし最新兵器のハゲタカが通用しなかったら、その時はどうするつもりですか?』

未知の相手に対して、何の根拠もなくハゲタカは大丈夫だ(効果がある)と言う官僚もいた。できるだけ交戦を避けたいムラマツ隊長は、まず相手の欲しいモノを知り、それが与えられるものであれば与えて、帰ってもらうという意見を述べた。

会議は夕刻まで続いたが、決定打は出なかったため、ムラマツ隊長の意見が採用されることになった。バルタン星人と会話をする役目は、イデに任された。イデ隊員は宇宙語のエキスパート(専門家)でもあるのだ。

だが、本当の宇宙人と話したことが無いイデは、科学センターに着くとガチガチに緊張していた。もしもの時に使う兵器スパイダーを持たされたイデは、ハヤタと一緒に科学センターのドアを開けようとしていた。

『あのー、スパイダーのエネルギーは大丈夫でしょうね?』
『大丈夫。満タンに入れてある!』

安心したイデはドアを開けようとして、また立ち止まった。
『あのー、最初に出てくるのは囮で二人目が本物だから、それを相手にする。そうでしたね?』
『そう!』

ドアとハヤタの間を3往復して、中に入ることを躊躇するイデ。ハヤタはイデの気持ちを察して、2階の踊り場まで一緒に付いて行った。

遂に一人になったイデは、凍ったように動かない人達を横目で見ながら、宇宙語で話かけてみた。
『キ、キエテ・ホシ・キレキレテ』

イデの宇宙語に応えるように、バルタン星人が現れた。だが、一人目が囮で二人目と話をしようとしたイデは、振り返ってたくさんのバルタン星人がいることに驚愕した。分身の術のように同じ姿のバルタンが大勢いた。イデの頭の中はパニックになり、テンパってしまった。

イデの背中を大きなハサミで押して、進むように促すバルタン。二人は屋上へ出ると、バルタンはスーッと消えていなくなった。

すると向こうからアラシが歩いてきて、イデの前で立ち止まった。
『君ノ宇宙語ハ解カリニクイ ダカラ我々ハコノ男ノ脳髄ヲ借リテ 君タチノ言葉ヲ使ウ・・・』

イデが混乱しているところにハヤタが現れ、バルタンと会話を始めた。それによると、発狂したバルタン星の科学者がおこした核実験でバルタン星は爆発し、宇宙旅行をしていた20億程のバルタン星人は棲みかを無くした。

棲める星を探して宇宙を彷徨っているうちに、地球の近くへ来たというのである。宇宙船の重力バランスが崩れ、その修理をするために地球に立ち寄ったというのだ。

バルタン星人にとって地球は生存に適していることが判り、棲みかに決めたとハヤタに言うのだった。地球の風俗・習慣に馴染み、人間と上手くやっていけるならば、それも不可能ではないと前向きな発言をするハヤタ。

ハヤタが火星を勧めると、火星にはバルタンの嫌いな物質があり、それが何かは言えないと言って、アラシの身体から抜け出てしまう。
『我々は、地球をもらう・・・』

巨大化したバルタン星人がハヤタとイデの前に出現し、ハヤタはハサミで弾き飛ばされてしまう。万一の為の核ミサイル・ハゲタカが発射され、バルタンに命中する。だが倒れたバルタンは脱皮をするように抜け殻を残して、新しいバルタンが出現するのだった。

ハヤタはバルタンに弾き飛ばされて、ウルトラマンになるためのベーターカプセルを、ビルの下の階の軒(のき)に落としてしまう。ハヤタはウルトラマンに変身するために、屋上から飛び降りてベーターカプセルをつかむ方法を選ぶ。

『ダァーッ!』
飛び降りたハヤタはベーターカプセルをつかむと、スイッチを押してウルトラマンに変身した。

空を飛んで攻撃するバルタン星人を、ウルトラマンも飛行して空中で捕まえて、左手のハサミを折ってしまう。ウルトラマンは地上へ着地すると、両手を十字に組んで白熱光線を発射。スペシウムが嫌いなバルタンは、燃えて落下していくのであった。

そして、見えないバルタン円盤を見つけたウルトラマンは、それを遠く宇宙の彼方で爆発させてしまうのだった。

事件が終わり、イデは物凄いイビキをかいてベッドで爆睡した。今度は、そのイビキで眠れないアラシ。羊の数を15803匹まで数えていた。すると、ベッドから床に落ちて顔を強打したイデ。枕がそのあとから落ちてきて、頭を直撃する。

『アイタタタタタ・・・』
『・・・と言うわけ。ネ!(笑)』 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
今年はウルトラマン生誕50年。ウルトラ怪獣の中でも、人気ナンバーワンなのがバルタン星人だね。いわゆる、初めて撮られたウルトラマンドラマである。放映は第二話。いつまでも衰えない人気はウルトラマンだけじゃない。でも先日の特番では、ゴモラの人気に負けたっけ。

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ウルトラマン(5) [初代マン・ドラマ]

《第21話 噴煙突破せよ》を取りあげます。

監修;円谷英二
脚本;海堂太郎
音楽;宮内国郎
特殊技術;高野宏一
美術;成田 亨
監督;樋口祐三

【毒ガス怪獣ケムラー(鈴木邦夫)】登場


▼大武市にある大武山(おおむやま)は、今は活動をしていない死火山である。だが、この大武山付近で、最近不可思議な現象が多発しているという情報が科特隊に入ってきた。大武山の麓を散歩していた中学生は、鳥の屍骸がたくさん落ちていると学校へ届けた。

また、大武山へハイキングに来た女性4人がお弁当を食べていると、急にガスが流れてきて、その中に巨大な目玉を見たという証言をした。川に魚の死体が浮いたり、一晩で木の色が変化したりということも・・・。

アラシはあまり気乗りがしないこの事件を、思わず女・子供の仕事だと言ってしまう。そこで科特隊の紅一点・フジ隊員は、自分がこの事件の調査に行くと告げるのだった。ムラマツ隊長は危険が無いモノと判断して、小型ビートルで出かけるようフジ隊員に命令した。

フジ隊員を乗せた小型ビートルが出発してしばらくすると、隠れていたホシノ少年が姿を現した。ホシノ少年は、かつて事件解決に貢献した功績を称えられ、科特隊準隊員として認められていた。今小型ビートルの助手席に乗っているホシノ少年は、科特隊のユニフォームを着た準隊員なのである。

大武山の麓へ小型ビートル機を着陸させたフジ隊員とホシノ準隊員に、大武山レストハウスの支配人がやって来て苦情を言うのだった。

ここ最近の大武山のウワサが元で、観光客が激減しているという。科特隊が調査に来たと言う話になれば、増々何かあるのではないかと疑われ、観光客が寄り付かなくなってしまうのが困るというのだ。

話をしている最中に、小さな地震が起きた。
『この辺は、地震が多いんですか?』
『最近、少し多いようですがね』

大武市には地震研究所があった。二人はそこへ調査に行ってみる。
『少し奇妙なのは、ここ一か月くらいの間、人体に感じないような微妙な揺れが、観測され続けていることです』

大武市の地震研究所でも異変の兆候を捕えていたことを、フジ隊員は確認した。報告を無線で聞いたムラマツ隊長は、総合的に判断して今後の事を決めると言って、帰投命令を出した。

『フジ隊員は、ホシノ君と直ちに帰還せよ』
『了解!』

この時、大武山の方からフラッシュのようなまぶしい光が光ったかと思うと、もうもうとした煙が小型ビートルに迫って来て、あっという間に視界がゼロになった。機内に入ってきた煙を吸った二人は、気を失ってしまうのだった。

小型ビートルとの連絡が取れなくなった本部では、ムラマツキャップから出動命令が出た。ビートル機で大武山上空へ来たものの、ガスで視界がゼロの状況だ。しかも、ビートル機の危険表示メーターが急激に上がり出した。

それはビートル機を取り巻いているガスが、危険物であることを示していた。ムラマツキャップは全員に防毒マスクを着けるよう指示して着陸した。大武山の火口へむかう一行の目の前に、火口から顔を出した巨大な怪獣ケムラー。

4人は一斉にスーパーガンを発射したが、あまり効果が無い。すると怪獣ケムラーは大きく口を開け、口の中が3回光ったかと思うと、濃い灰色の毒ガスを吐き出した。キャップは、一旦退却の命令を出した。

四つ足で這うように歩くケムラーは、大武山の火口から這い出ると町のある方角へ進み出した。ケムラーが前進していくその先には、小型ビートルがある。ホシノ準隊員が先に目を覚ましたが、周囲は毒ガスが充満していて視界はゼロだ。

フジ隊員を揺すって起こそうとしたが起きず、本部へ連絡を入れたが応答が無い。無線が壊れたと思ったホシノは、その時前方にかすかに見える巨大な影の存在に気が付いた。それはだんだんと近づいてくる。
『怪獣だ!』

ホシノは小型ビートルを飛ばそうと操作したが、ジェット噴射が出ているのにスロットルレバーを引いても推進力が出ない。刻一刻と怪獣は迫っていた。

その頃、ビートルに戻ってきたキャップたち4人は、一旦本部へ引き上げるために発進しようとしていた。だが、イデが発進に待ったをかけた。

『どうした、イデ?』
『あの音・・・』
『小型ビートルの音だ!』

『フジ隊員、こちらムラマツだ。無事だったか!』
『キャップ、ホシノです!フジ隊員も一緒です』

怪獣がすぐ近くまで迫っていることを伝えると、ムラマツキャップは指示通りやればできるからと言って、ホシノに操縦の仕方を指示した。

『まず酸素ボンベを開け・・・』
『操縦席に座ったら、スタンバイ①を押せ・・・』
『サイドレバーをあげろ・・・』

『よく音を聞け。音が変わったらジェットスイッチを入れろ・・・』
『続いてレバー②を入れろ・・・』
『スロットルレバー全開・・・』
『操縦かんを引け、発進!』

ゴーという音がして、小型ビートルは発進した。発進音が聞こえて成功したことが分かり、喜ぶイデやアラシ、ハヤタ達。

今まで小型ビートルがいた場所には、ケムラーの尻尾の先から発射された破壊光線が当り、爆発したのだった。狙われていた小型ビートル。間一髪、小型ビートルはホシノの行動力とムラマツキャップの適切な指示のおかげで、難を逃れた。

自動操縦に切り替えて本部へ向かう小型ビートルの操縦席で、ホシノは手袋をしたまま、手で額の汗を拭って笑顔になった。キャップたちのビートル機も、一先ず本部へ引き上げることにした。

防衛隊の攻撃で町への侵入を阻止する間に、ケムラー対策を立てる科特隊。イデは毒ガス中和剤の開発に取り組んでいた。研究室へやって来たホシノは、怪獣の弱点を攻める方法を考えろという。

『どんな怪獣にだって泣き所があるでしょ。そこを一撃でやっつけるんだよ!』
『うーん。泣き所をただの一発でね・・・』

『あの怪獣の背中を狙うんだ!』
『うーん、背中ね・・・』

大武山付近の町は、ケムラーの吐く毒ガスによって、死傷者が大勢出ていた。人口5万人の大武市へ入れては大惨事になる。防衛隊の戦車隊が攻撃を開始した。だがケムラーの前進を止めることが出来ない防衛隊。

ムラマツ隊長は、ビートル機でナパーム弾をケムラーの頭に直接落とす作戦をハヤタに命令した。地上からは、アラシがスパイダーで応戦する。

ナパーム弾を投下するが、効き目がない。尻尾の先から出す破壊光線が、ビートル機に迫る。ケムラーの背中に付いている二枚の甲羅が、ナパーム弾を寄せ付けないのだ。

ビートルがケムラーの背後から攻撃しようと迫った時、低い姿勢でジッとしていたケムラーの背中の甲羅が羽根を開くようにパッと開き、ビートルはそれに激突してしまうのだった。

ハヤタは一瞬早く脱出して、地面に向かって落下していく途中で、ベーターカプセルを焚いた。ウルトラマン登場。ケムラーのあごを右足で蹴り上げると、裏返しになったケムラー。

すぐに姿勢を戻すと、口中が光って毒ガスを吐くケムラー。少しひるんだウルトラマンは、態勢を立て直してスペシウム光線を発射した。だが、ケムラーには効き目がなかった。

ホシノのアイデアを活かして、イデが開発したマッドバズーカが完成した。弾丸は一発しかないので、効果を上げるためにもケムラーにできるだけ接近して撃つしかない。ケムラーの背中にあるコブのような部分を狙うのだ。

アラシの右肩にバズーカの頭部を乗せて後ろでイデが狙いを定めて撃つのだが、激しい動きの両者のため、狙いが定まらない。
『ウルトラマーン!頼むよぉ。ケムラーを撃ちたいんだ!』

ホシノ少年の声が届き、ウルトラマンは四つん這いのケムラーの頭をつかんで持ち上げると相撲のように組み合い、その背中をこちらへ見せるようにして動きを止めた。

バズーカ砲から爆音がして、急所に弾丸が命中!ドサッと倒れるケムラー。虫の息のケムラーは、最後の力を振り絞って大武山の火口へ身を投じて死んだ。

ガス中毒で入院しているフジ隊員を見舞うムラマツキャップ以下4名は、アラシ、イデ、そしてハヤタではなくホシノであった。ケムラーとの戦いでハヤタのビートルは撃墜され、行方知れずであった。ハヤタはパリ本部へ行っていて見舞いには来られないことにして、口裏を合わせる4人。

病室へ入った4人は、フジ隊員の快復した姿よりもハヤタがいたことに驚く。
『ハヤタ、やっぱり無事だったのか!』

皆、フジ隊員のお見舞いのことなど、すっかり忘れてしまったかのような騒ぎとなった。
『女・子供は、結局相手にされないもんね!』

ホシノ少年はそう言って、キャップたち男を失笑させるのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回は、ホシノ少年の活躍が大きい。ブルトンの回で事件解決に功績があったため、科特隊のユニフォームをキャップからプレゼントされたホシノ少年は、それ以来準隊員として活躍するのだ。

追伸:脚本の海堂太郎は、樋口祐三監督のペンネームであります。
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ウルトラマン(6) [初代マン・ドラマ]

《第29話 地底への挑戦》を取りあげます。

監修;円谷英二
脚本;南川 竜・金城哲夫
音楽;宮内国郎
怪獣デザイン;成田 亨
特殊技術;高野宏一
監督;野長瀬三摩地

【黄金怪獣ゴルドン(扇 幸二)】登場


▼埋蔵量日本一の金山から、急に金が取れなくなった。学者たちの調査でも原因はつかめていない。その後廃鉱となってしまったその金山から巨大な怪獣が出現したという一報が、科特隊に入ってきた。

その金山を持つ室生町(むろおまち)は、その怪獣のために全滅に近い被害を受けてしまった。
『黄金の肌を持った凶暴な怪獣で、地上よりも地底の方が速く行動できるらしい』

ムラマツキャップが、怪獣に関する情報を隊員達に教えた。地底での活動を得意とする怪獣に対し、科特隊はどう戦うのか。イデ隊員が設計した新兵器・地底戦車ベルシダーが完成していたのである。

ムラマツキャップは、直ちにベルシダーをビートル1号機に積むようイデに言うと、自分と共に行動するようイデに命令した。そしてハヤタ、アラシ、フジの3名はビートル2号機へ搭乗し、室生町で救助活動に当たるよう指示をした。

金山の斜面を崩して現れた怪獣は、自衛隊の火気など平気で暴れ回り、町は破壊つくされてしまった。全身が金色に輝くイモムシのような体つきで頭にツノを一本持った四つ足怪獣。

地底に潜ってしまう前に始末するよう、ビートル機からロケット弾を撃ち込んだが、怪獣は再び地底に潜ってしまった。

地上で抗夫が手を振っているのを見つけたイデとキャップは、ビートル機を着地させると、抗夫のもとへ向った。この抗夫の話では、2日前から友人がこの廃鉱に入ったまま出てこないと言う。金に取り付かれた男で、金を探しに入ったまま出てこないという。

だが、怪獣の出現で地下の坑内は滅茶苦茶なので、生きている見込みは無いという判断をしたキャップ。だが、救助要請を受けたムラマツキャップは、ベルシダーで潜ることを決めて、このことをビートル2号機のハヤタへ連絡した。

『我々はベルシダーで地底へ潜る。怪獣を地上へ追い上げるから、現れたらやっつけてくれ。それまで上空で待機。いいな』

2号機は室生町の救助活動を終えて、金山近くを飛行していた。いよいよ、イデ発明の地底戦車・ベルシダーが先端のドリルを回転させて、地底へ潜っていく。モグラのような形をしたコンパクトな地底戦車である。

『頼むぞ、ベルシダー!』
イデは計器類を撫でながら、そうつぶやいた。レーダーに映る影は、ベルシダーの3倍の速度で地底を移動していた。

しばらく進んでいくと、ベルシダーは突然大きなショックを感じて停止した。ドーンと落下した様子だった。
『これだな、問題の洞窟は・・・』

ヘッドライトを点けると、正面に人影が見えた。どうやら、救助要請をうけた男のようであった。
『我々は科学特捜隊の者だ。要請を受けて君の救出に来た。坑内は怪獣に破壊されて、出口なしだ。さぁ、早くこちらへ来なさい』

だが、男はその場を動こうとはしない。金の事が心配なのだ。しびれを切らしたイデが、男を連れに天然洞窟に降りていく。抵抗する男をようやくベルシダーへ収容すると、男は大怪我をしていた。

『いくら科学特捜隊でも、ゴルドンに手出ししたら承知しないぞ!この山の金鉱を発見したのは、この俺だ。その宝の山を、ゴルドンは一かけらも残さず食べてしまった。ゴルドンの身体は純金でできている。あの金は全部オレのものだ!』

怪我をしながらも、ムラマツキャップとイデに必死に訴える男。操縦席のイデがレーダーを見て、ゴルドンが近づいて来ると告げた。すぐに地上へ逃げなくてはならない。ヘッドライトを消して、様子をみる。

ゴルドンが掘った穴の後について行くよう命令するキャップ。相手の後方ならば攻撃を受けないからだ。男が時々狂ったように金の事を叫んで、操縦を妨害しようとした。男をなだめて後ろの席へ連れて行くイデ。

その間にゴルドンは方向転換して、ベルシダーの方へ向かってきた。仕方なく光線砲を発射して、応戦するベルシダー。だがゴルドンにはあまり効き目が無く、怒ったゴルドンにベルシダーは振り飛ばされて大きな衝撃を受けてしまう。

ゴルドンはベルシダーを無視して、地上へ出現した。上空で待機していたビートル2号が、ロケット弾で攻撃を始めた。だがタフな怪獣で、ロケット弾が尽きてしまう。

ハヤタの提案で、地底に棲むゴルドンは光に弱いだろうから、目を狙って強い光線を発するコロナ弾を撃つという作戦だ。ビートル機を降りて、3人はゴルドンに近づいていった。だが、ゴルドンが尻尾で地面を叩いた大振動で、フジ隊員が崖から転落して大怪我を負ってしまう。

ハヤタが十数メートル転落したフジ隊員を救助に行く間にアラシがゴルドンに近づき、コロナ弾を発射。明るさを嫌い暴れるゴルドンの心臓付近を、スーパーガンで狙い撃ちしたハヤタとアラシは、ゴルドンを倒すことに成功した。

『やったやった。キャップ、ゴルドンを倒しました!』
『3人とも、よくやった!異常はないか?』

フジ隊員の負傷を告げるハヤタ。幸いにも、意識はある。すぐにフジ隊員を病院へ運ぶように指示を受けるハヤタ。
『キャップ、大したことないわ。それよりも、早く上がってきてください・・・』

フジ隊員は、自分が大丈夫だと強調するために、キャップに話かけた。ところが、ベルシダーはゴルドンに振り飛ばされたショックで、大変なことになっていたのだ。エンジン部が故障して、前進も後進も出来ない。イデが必死に修理をしているところだ。

イデの修理が完了してエンジン部が始動し、前進を始めた。だが今度はブレーキ故障が見つかり、後退するためのギアにチェンジできない。しかも酸素供給器と冷房装置も故障してしまったのだ。イデは肩を落としてしまう。

『私の責任です・・・』
『努力を続けろ!最後まであきらめないのが、科学特捜隊の精神だ!』

こんな所で死ぬわけにはいかない。キャップは、必死にイデに喝を入れる。一方、地上のハヤタは、もう時間があまり無い事を感じていた。ベルシダーを救うことが出来るのは、ウルトラマンだけだ。ハヤタはフジ隊員をアラシに預けて、病院へ連れて行くよう促した。

その頃、ベルシダーでは、イデの働きでギアが直り、後退しながら地上へ向かっていた。ところが、何かに激しくぶつかって、止まってしまうのだった。地底には2匹目のゴルドンがいた。しかも今の衝撃で酸素タンクが壊れてしまい、機内の酸素が供給されなくなってしまった。

今は、何一つ使える武器が無いベルシダー。だが・・・地底魚雷が一発あることを、イデが思い出した。2匹目のゴルドンが迫っているため、地底魚雷を撃ってゴルドンを地上へ追い出す決死の作戦をする二人。

魚雷スイッチが近いキャップが体を伸ばしてスイッチを押し、発射に成功する。地底魚雷を受けた2匹目のゴルドンは、驚いて地上へ逃げだした。地上で待っていたのは、ウルトラマンだった。ゴルドンを見たハヤタは、フラッシュビームを焚いた。

ゴルドンにまたがって首を絞めにかかったウルトラマンの首に、ゴルドンの長い尻尾がクルクルと巻き付いた。その尻尾で、ウルトラマンは弾き飛ばされてしまう。だがもう一度ゴルドンにまたがったウルトラマンは、攻撃してくる尻尾を手でつかんで、ゴルドンの首に巻き付けてしまう。

そしてスペシウム光線を受けたゴルドンは、絶叫して絶命するのだった。そのあとウルトラマンは一度空へ飛び上がると、Uターンして山の斜面から地中へ潜っていき、地底空洞内で埋もれかかっていたベルシダーを発見、地上へ運んで来るのだった。

ムラマツキャップとイデ、そして救出した男が目を覚ますと、室内モニターには飛び去っていくウルトラマンの姿が・・・。

2体のゴルドンの屍骸からは150トンの純金が取れたため、それらは全滅した室生町の復興資金に充てられたということである。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
金に目がくらんだ男役で出演しているのは、ご存じ大村千吉氏。ワイアール星人に襲われる酔っ払いやテペト星人に襲われる釣り人などで、有名バイプレイヤーである。一目見ると忘れられないお顔の俳優さんである。

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