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レッドバロン(21)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第34話『裏切りの宇宙特急便』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;高野宏一

《スパイダーロボ》
《ドンキーワン》 登場

【前回までの話は・・・
宇宙鉄面党のスパイダーロボによって強奪されたレッドバロンは地下格納庫で破壊されかけていたが、探し出して取り返した紅健。だがスパイダーロボとの一騎打ちのさなか、吉岡博士の操縦するドンキーワンが戦闘用ロボットに変貌して、レッドバロンに襲いかかってきた・・・】


◆スパイダーロボと戦闘用になったドンキーワンを敵に回して、戦うこととなった紅健。レッドバロンに空へ逃げるよう指示する三神博士だが、ドンキーワンの回転カッター攻撃で飛行回路を切断されてしまい、ジェット噴射が出なくなっていた。

ならばバロンミサイルでドンキーワンを破壊するよう指示するが、ドンキーワンを操縦している吉岡博士まで殺すことになり、健にはとてもできない。吉岡博士は兄・健一郎博士の親友であり、なによりも人間だからだ。健はピンチに陥りながらも、とっさに地中に潜ることを考えつく。

『アースマーカー!』
レッドバロンが突然回転し始めた。後ろから羽交い絞めにしていたスパイダーロボは、回転するレッドバロンに必死にしがみついていたが、回転速度が増すと遠心力で弾き飛ばされてしまった。

ものすごい土煙が上がって視界がゼロとなり、ドンキーワンも立ち往生したまま何もできない。この隙にSSIと熊野警部は、姿を隠してしまうのだった。

三神博士の指示で、奥日光の切り立った断崖のすき間にレッドバロンを隠し、そこで時間をかせいで飛行回路を修理することにした。だが、鉄面党戦闘員達が、数名のグループで探知機を使ってレッドバロンを探索していた。このままでは、いずれ発見されてしまう。

三神博士の見立てでは、飛行回路の修理にあと2時間は要するのだ。そこで、先にこちらから奴らの前に出ていって、敵の目を別な方向に向けさせることにした。熊野警部がラジオを聞く釣り人に扮して、探知機をかく乱させる役割をした。

鉄面党はレッドバロンを探知機で捕らえていたのだが、ラジオの電波ノイズにみせかけて誤魔化したのだ。そのあとマリと哲也が戦闘員達にわざと姿を見せて、無関係な方角へと誘導した。この間に三神博士と健は飛行回路の修理を、マリ、哲也と警部は子供たちを探しに鉄面党基地へと潜入した。

レッドバロンを格納していた鉄面党秘密基地へは、滝のそばにある洞窟から入って行く。健はその場所を、マリたちに教えた。3人はその洞窟内を慎重に進んでいくが、センサーに探知され戦闘員の襲撃を受けてしまう。

数名を倒して先へと進む3人。マリは、奥の部屋で催眠術をかけられ操縦技術を学ぶ、大助、八郎、ヨシ子を発見する。だが女司令官のアンドロイドサーシーに捕まり、電気椅子の拷問を受ける。マリは薄れゆく意識の中で、見覚えのある指輪をサーシーがしていることに気付く。

熊野警部と哲也に救出されたマリは、意識を取り戻して一緒に子供達を探すが、マリが見つけた計器室にはもういなかった。ホテルへ戻った3人は、ドンキーワンを操縦してレッドバロンを襲った吉岡博士が、鉄面党戦闘員達に追われている姿を見かけるのだった。

マシンガンで右腕を撃たれた吉岡博士を、熊野警部たち3人は助けだす。吉岡博士をレッドバロンの修理現場へ連れていくと、ドンキーワンでレッドバロンを襲った理由を問い詰める哲也。
『紅君、許してくれたまえ。チエコを殺すと脅されて・・・』

地球人の吉岡博士が鉄面党に味方するには、何か事情があると感じた健。マリはチエコを連れ戻しに、吉岡邸へと向かう。そこでマリは、車椅子で出迎えたチエコの薬指にしている指輪が、アンドロイドサーシーのものと同じであることに気付くのであった。

『あの、お兄さんが大変なんです。すぐ一緒に来てください!』
マリはチエコの車椅子を押しながら、すぐ先が急な下り坂になっている所で車椅子を止めた。
『それで兄の傷は、深いんですの?』

わざと、車椅子を下り坂に押し出すマリ。チエコは素早く立ち上がって、地面を両脚で踏みしめる。
『何をするの?』
『姿を変えても、その指輪まで変えなかったのはあなたの失敗ね!』

チエコの正体をアンドロイドサーシーと見抜いたマリは、駄目押しとも言える証拠に触れた。
『吉村博士が「大変」だとは言ったけど、傷を負っているとは言ってないわ!』

外出できないチエコには、兄の変事の内容までは、知る由もないのである。撃たれて傷を負ったことを知っているのが、何よりの証拠だとマリは言う。

もはやこれまでとチエコは正体を現して、日本刀でマリに襲いかかってきた。マリはムチを振るって、アンドロイドサーシーに対抗した。マリのムチがサーシーの日本刀に巻き付きそれを取りあげる。サーシーはサーベルを持ちだして、マリの日本刀と対決する。

一瞬早くマリの日本刀がサーシーの脳天を切り裂き、すれ違った後にマリが投げた日本刀が、サーシーの腹部に突き刺さった。絶命する、司令官アンドロイドサーシー。

皆の元へ戻ったマリは、吉岡博士にこう告げる。
『アンドロイドサーシーは、死にましたわ!』

それを聞いて顔色を変える、吉岡博士。
『チエコさんは、実は鉄面党の指揮官だったのよ!』

吉岡博士は逃げ出し、信号弾を打ち上げてレッドバロンの位置を鉄面党に知らせてしまう。
『まもなく鉄面党ロボットが、攻めてくるぞ!』

だが、レッドバロンの修理は、すでに終わっていたのだ。ドンキーワンとスパイダーロボが、信号弾の上がった場所目がけて襲ってきた。しかしドンキーワンには、大介、八郎、ヨシ子が乗って操縦しているではないか!
『健にぃさーん!』

健に向かって、楽しそうに手を振る3人の子供達。三人は催眠操作されているのだ。相手が子供達では、下手に手出しできないレッドバロン。スパイダーロボが銀色に輝くクモの糸を吐きかけて、レッドバロンの身体をグルグル巻きにしていく。

その時、三神博士が呼んだスペースウィングスが上空に到着した。上空でスペースウィングスと合体したレッドバロンは、空中で頭を軸にして高速回転し、遠心力で身体に巻き付いた糸を剥ぎ取ってしまう。

スペースウィングスを離して地上に降り立つと、エレクトリッガーでスパイダーロボを撃破する。ドンキーワンの回転カッターが、レッドバロンを襲う。襲ってくる回転カッターを、ハンマーパンチで打ち返すレッドバロン。

ドンキーワンの首をめがけて打ち返した回転カッターは、ドンキーワンの首を切り落としてしまう。ドンキーワンの首は宇宙船となって、どこかへ飛んで行ってしまう。

吉村博士は、鉄面党に脅迫されて味方をしたわけでは無かった。ロボット工学の研究を突き詰めるためには、ロボット帝国へ行くのが一番だと考えた博士は、ロボット帝国へ招かれる代わりとして、レッドバロンを倒すことを命令されたのだった。宇宙鉄面党とビジネスをしたと言う吉村博士。

50年後の地球は、人口増加と資源枯渇が引き金になり、核戦争で人類は滅びていることを憂いている吉村。人類が生き残るためには人口増加を抑え、ロボットが変わりをする世界にする必要を説く吉村。3人の子供達は、博士の意志を継ぐ者として、ロボット帝国へ一緒に連れていくと言う。

宇宙鉄面党の「宇宙特急便」が発車する場所へと向かう吉村。だが鉄面党は、レッドバロン破壊に失敗した吉村博士に破壊光線を放って処刑する。不要となったドンキーワンの首に取り残された3人の子供達は、空中へ放り出されてしまう。

宇宙特急便を破壊するために飛行していたレッドバロンは、放り出された3人を空中で拾いあげ、逃げる宇宙特急便にアームミサイルを撃ち込んで、粉砕するのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★

レッドバロン(22)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第35話『恐怖の吸血ヴィールス』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博

《ドラキバット》 登場


◆東京都下多摩地区のある村に、突如飛来した謎の飛行物体。その腹部から鉄面党戦闘員を数名降下させて、その物体は引き上げていった。

地上に降りた奴らは、老若男女、大人子供の区別無く村人を次々と襲い、ピストル型の注射器を使って村人たちの首に何かを注入していった。襲われた村人たちは意識を失い、バタバタと倒れてそのまま動かなくなっていった。

SSI本部でもレーダーが飛行物体を捉えていた為、健はレッドバロンで出撃し、哲也は被害状況を調査するため多摩地区に出かけていった。レッドバロンが遭遇したのはコウモリ型ロボットのドラキバットで、バロンミサイルで撃墜したものの、すぐに逃げ去ってしまうのだった。

一方、車で多摩地区に入った哲也は、山路を走行途中に助けを求めてくる女性に遭遇し、救助した。
『助けて、お願い!村の人がバタバタと・・・』

その女性を助手席に乗せて村に入った哲也は、道に倒れている数名の村人たちを確認する。哲也は車を降りて、彼らを抱き起こし話かけてみるのだが、意識は戻らない。だが、皆呼吸は正常にしている。つまり生きているのだ。

助けた女性を車に残して村内を歩き回っていると、神社に歩いて向かう神主を見かける哲也。神社に入り、中で祈祷している最中の神主に話かけると、振り向いたその顔は目が吊り上がって恐ろしい容貌をしていた。

『なんだね、地球防衛隊パトロール員!』
『オレの身分を知る貴様は、宇宙鉄面党だな!』
『宇宙をさまよい歩く、吸血鬼ドラキュマンだ!』

哲也の前に正体を現す銀色の皮膚に真っ赤な唇をした宇宙吸血鬼と、サーベルを振りかざす鉄面党戦闘員たち。全人類を吸血鬼にして鉄面党の配下にしようと企むドラキュマンは、この村を拠点にするつもりだ。

ドラキュマンの攻撃を何とか逃れた哲也は、助けた女性を連れて一旦車で退却しようと考えた。だがエンジンをかけた途端に首に痛みを感じ、哲也は意識を失ってしまうのだった。助けた女性の右手にはピストル状の注射器があり、哲也の首に何かを注入したのだ。

本部に戻ってきた紅健は、マリと共にアイアンホークで多摩地区に向かっていた。定時連絡を60分過ぎても連絡が無い哲也に、何かあったことを予感する二人。

すれ違った車の後部座席に、意識の無い哲也が乗っているのを発見した二人は、その車をアイアンホークで追いかけると、哲也を救出することに成功する。

SSI本部へ連れ戻した哲也を診断した医師によれば、病状が不可解であるという。このままの状態が続けば、命が危険にさらされるらしい。

鋭い観点の熊野警部が、疑問を投げかけた。
『哲也を、どうしてこんな状態のままにしておくのだろう。ひとおもいに殺すことだって出来たはずなのに・・・』

熊野警部と紅健は、哲也が襲われた村へと向かっていた。そこに、何か手がかりがあるに違いないと思うからである。砂利道を走り村に入ると、数名の村人が歩いているので、車を降りて話を聞こうと呼びかけるのだが、誰もが二人を避けるようにして先を急いで行ってしまうのだった。

畑で働くおばちゃんに話かけたら、「うるさい!」と逆切れされてしまう熊野警部。だが、健と警部に話かけてきた女性がいた。哲也を見たという神主の元へ連れていくと、女性は言う。神主の元へ連れていかれた二人は、そこで目の吊り上がった神主に会う。

哲也の話をすると、襲った奴はこんな姿をしていたと言って、自分から正体を現してみせた。
『それはこんなヤツよ!』

神主はドラキュマンに変身、女性は哲也を襲った女性で、哲也を襲った時とは違って吸血鬼の顔に変貌していた。吸血ヴィールスを注入された人間はドラキュマンに操られ、血を求めて人を襲う吸血鬼と化してしまうのだ。あの飛行物体が来た日、ここの村人はすべて吸血鬼と化していたのだ。

逃げる健と熊野警部を、ドラキュマンに命令された村人たちが追いかけてくる。だが、村人たちと戦うわけにはいかない二人は、逃げる他に手段が無い。

小屋に隠れながら、本部のマリへ連絡する健。
『緊急連絡!村人が吸血鬼になり、追いかけられている!哲也も吸血ヴィールスにやられたんだ!』

そのとき、指令室に哲也が入ってきた。イスを振り上げ、計器類にむかってイスを投げつける哲也。火花を散らして壊れる計器類。マリは鉄也を必死に制止しようとするが、逆に弾き飛ばされて、壁で頭を痛打して気を失ってしまうのだった。

小屋に隠れていた健は、レッドバロンを呼ぼうとしてブレスレットを落としたことに気付く。小屋のすき間から道端に落ちているブレスレットを見つけるが、小屋の前には鉄面党の戦闘員達がウヨウヨしている。

一か八か、熊野警部が敵の目をそらしている間に、健がブレスレットを拾う作戦に出ることに・・・。先に小屋を飛び出す熊野警部は、戦闘員達を引きつけてあっちの方へと逃げて行く。

誰もいなくなったスキに小屋を出ていくと、戦闘員達が現れて健と格闘になった。目の前に落ちているブレスレットを拾う時間もなく、格闘する健。
『動くな!SSI』

ドラキュマンのもとに、操られた哲也が(お姫様抱っこで)気絶したマリを運んで来た。飛び出していった警部も、不甲斐なく捕まってしまった。落としたブレスレットはドラキュマンに拾われ、ブレスレットを健に渡してレッドバロンを呼ぶよう要求するドラキュマン。

ドラキュマンに操られた哲也が、気絶したマリの頭に拳銃を突きつけている。ドラキュマンはマリの命と交換に、攻撃目標を健に命令した。
『攻撃目標は、地球防衛隊日本基地だ!』

マリの命には代えられない・・・健は一瞬そう考えて、レッドバロンを呼んだ。
『レッドバロン、出動!』

今ここにいるまともな味方は、熊野警部だけだ。
『紅君、君はまさか・・・考えなおすんだ!』

レッドバロンが飛んで来て、乗り込んだ健はレバーを引く。
『ファイトレバー・オン!』

だがレッドバロンが進んでいく先には、ドラキュマンがいた。踏みつぶそうとするレッドバロン。
『平和と正義のためなら、一番大事な物を失っても後悔はしない。マリは喜んで死んでくれるんだ!』

ドラキュマンの「殺せ」の命令が哲也に届く。一発の銃声がして、哲也とマリの二人が同時に倒れた。後ろから現れたのは、三神博士だ。血清入り麻酔弾を哲也に撃ち込んだのだ。これで哲也が回復するのは、時間の問題だ。

ドラキバットを出撃させるドラキュマン。ドラキバットの羽ばたきがまき起こす強風を必死にこらえたレッドバロンは、必殺武器エレクトリッガーを発射。大爆発したドラキバットだったが・・・ (つづく)


★★★★★★★★★★★★

レッドバロン(23)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第36話『国際本部から来た男』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博

《ドラキバット》 登場

【前回までの話は・・・
宇宙吸血鬼ドラキュマンの罠にかかり、吸血ヴィールスを首に注射されてしまった哲也。ドラキュマンに操られてSSI本部を破壊し拳銃でマリを窮地に陥れる哲也だが、三神博士の血清入り麻酔弾が哲也を救った。健は必殺のエレクトリッガーを放ち、ドラキバットは大爆発したと思ったのだが・・・】


◆エレクトリッガーを受けたドラキバットは、自分の分身を爆発させてレッドバロンの攻撃をかわすと、大空へはばたき逃げてしまった。ドラキュマンに操られた哲也に破壊された計器類の修理も済み、再び機能を回復したSSI日本支部。

逃げたドラキバットの行方を追っていると、未確認飛行物体をキャッチした。三神博士の指示でレッドバロンに出動命令が出された。奥多摩山中に未確認飛行物体を発見したレッドバロンと健は、哲也とマリの到着を待って、その飛行物体の調査をすることになった。

宇宙船のような形をした飛行物体に近づいた3人。中から声がするので草むらへ隠れると、中から出てきたのはSSIロゴ入りの赤いヘルメットを被った人間の男性だった。
『君はどこから来たんだ?』

『ワタシ、宇宙吸血鬼ドラキュマン逮捕のため、アメリカからやって来たSSI国際本部ノモノダガ』
『ええ!私達の同僚ってわけね・・・』
マリは驚きと感激でそう言った。

『アナタ方ハ、SSI日本支部の人デスカ?オー、コンニチハ』
なぜ事前に我々に連絡してくれなかったのか、健は男に問いただした。
『ワタシガ日本に来たことを、奴らに知られたくなかったカラデスネ』

男の名はジョージと言った。アイアンホークにジョージを乗せてSSI本部へ戻る途中、峠付近で鉄面党の襲撃を受け、健たちはジョージを渡すように迫られた。

崖を背にして戦闘員達に囲まれたジョージと健たち3人はピンチに立たされるが、そこでジョージは懐から光線銃を出すと、赤い光を戦闘員達に浴びせるのだった。

金縛りにあったようにピクリとも動かなくなってしまった戦闘員達。ジョージの説明によれば、この光線は「重力増加光線」と言って、地球の10倍の重力を浴びせる銃だという。戦闘員達の脅威は無くなったが、今度は後ろの崖が崩れて隠れていたドラキバットが出現した。

健はすぐにレッドバロンに出動要請するが、ドラキバットの容赦のない爆弾攻撃から逃げるので精一杯の4人。勘の鋭いマリが、つぶやいた。
『あのロボットがここにいるとすれば、ドラキュマンもこの近くにいるはず・・・』

だが繁みに隠れては逃げる、を繰り返す4人。ようやくレッドバロンが到着すると、健は現代の忍者だ、鍛えられた跳躍力でレッドバロンの肩までジャンプすると、操縦席に乗り込んだ。

ドラキバットと面と向かい、初めて対戦するレッドバロン。バロンパンチで機先を制し、バロンミサイルが命中すると、ドラキバットはすごすごと逃げ出していった。

SSI本部に迎えられたジョージは、三神博士と握手しながら、ドラキュマン逮捕に協力してほしいと挨拶するのだった。熊野警部とも挨拶したとき、レッドバロンを詳しく見たいと話すジョージ。

その頃、アイアンホーク号のメンテナンスをしながら、健とマリが話をしていた。
『あの人、本当にSSI国際本部の隊員かしら・・・』
『俺たちが危ない所を助けてくれたんだし・・・』

『私達を信用させるためのお芝居かもしれないじゃない・・・』
『考えすぎだよ・・・』

マリは警戒心の無い健に、少し腹が立った。何の連絡も無く秘密裡に日本にやって来たジョージ。今までの話はつじつまが合うものの、どこも怪しくない所がマリには不満であった。女の勘がそうささやいているのだ。

そんな時、ジョージがレッドバロンを見学したいとの連絡が健にあった。マリはやめるように言うが、反発する健。
『そんなに疑うのなら、国際本部へ問い合わせしてみたらいいだろう』

成り行き上、マリに反発してジョージにレッドバロンを見学させる健。熊野警部と哲也も一緒だった。そんな時、ジョージが日本へ来る時に乗ってきた飛行艇が、鉄面党に奪われてしまう。

だがジョージはあの飛行艇(スカイジェット)が鉄面党に奪われることを考慮して、レーダー追跡できるように細工をしておいたと言う。

安心した健、哲也、警部は、先に格納庫から出ていくが、ジョージはひとりだけ靴紐を結ぶフリをして残っていた。そして・・・懐から出した光線銃を、レッドバロンに向けて発射したのだ。薄気味悪く笑うジョージ。

レーダーでスカイジェットを追った三神博士は、それが河口湖付近に降り立ったことを突き止める。その頃、マリはSSI国際本部に問い合わせをして、ジョージという名前の隊員などいないことを確認していたのだった。

マリがそのことを伝えようとした時、健、哲也、警部、ジョージの4人はスカイジェットを奪いに、現場へ行ったあとだった。アイアンホークで後から追いかけるマリと三神博士は、ジョージが偽物であることを伝えようと無線で呼びかける。が、健が応答した時にはすでに手遅れであった。

『健、ジョージはニセモノよ!気を付けて』
健たちの前で正体を見せるジョージ。
『ワタシガ、皆さんお探しのドラキュマンダ!』

ジョージの顔をむしり取り、ドラキュマンが笑っている。健はレッドバロンを呼ぶが、レッドバロンは重力増加光線を浴びていて、ジェットを噴射しても飛び上がることが出来ないでいた。

ドラキュマンは、健、哲也、警部にも重力増加光線を浴びせて動けなくしてから、勝ち誇って叫ぶのだった。
『貴様たちの防衛隊基地を、ドラキバットで叩きつぶしてやる!』

地中に隠れていたドラキバットを呼び出すドラキュマン。だが、現場に到着したマリの放った一撃が、ドラキュマンの重力増加光線銃を破壊した。銃の破壊と同時に、身体にかかっていた10Gの重力が1Gへと戻り、身体を動かせるようになった健達。

ドラキバットに防衛隊基地の破壊指令を出すドラキュマン。健もレッドバロンに出撃命令を出した。
『レッドバロン出動!』

逃げようとするドラキュマンに、熊野警部が投げたアイデア武器の傘が突き刺さる。だがドラキュマンは傘を抜き捨てて、スカイジェットで逃げていく。レッドバロンに乗った健は、アームミサイル、バロンビーム、エレクトリッガーと立て続けに攻撃して、遂にドラキバットにとどめを刺した。

逃げて行くスカイジェットを追いかけるレッドバロン。だがレッドバロンのスピードには敵うはずも無く、狙い定めたアームミサイルをおみまいすると、宇宙吸血鬼はスカイジェットと共に大爆発して最期を遂げた。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
この回は、ちょっぴりマヌケな内容だ。本部に足を踏み入れる人物について調査しておくことは、基本中の基本だ。「秘密裡に来た」と言ってはいても調査するだけの時間くらいあるわけだから、そうしておけばレッドバロンに仕掛けされることも無かっただろう。

初代マンで、ケロニアがムトウ隊員に化けて科特隊本部に来たことがあったが、あの時はムラマツ隊長がボリビア支部へ照会をしている。正体を見抜けない時も、たまにはあるけどね。

レッドバロン(24)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第37話『宇宙から来た父の手紙』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;鈴木 清

《ディモスZ》 登場


◆レッドバロンを仮想鉄面党ロボットに見立てて、SSIは特別訓練を富士山ろくで行っていた。三神博士はバイクで、マリはアイアンホークで、哲也はジープで、それぞれレッドバロンの攻撃をかわしながら実戦さながらの激しさで反撃をしていた。

そのさなか、宇宙鉄面党ロボット・ディモスZが出現し、訓練は実戦へと変わった。だが、レッドバロンが戦闘態勢に入ると、ディモスZはまぼろしの如く姿を消してしまった。

再び出現したディモスZは、レッドバロンに襲いかかってきた。敵ロボットが振り上げたこぶしがレッドバロンに当たり、大きな衝撃を感じた紅健。
『幽霊じゃないのか!』

さっきは何もせずに消えたので、実体の無いホログラフか蜃気楼だと思っていたのだが、敵は意表をついて攻めてきた。レッドバロンに搭乗した健はバロンパンチを繰り出したが、ディモスZは姿を消してしまった。

そしてレッドバロンの後方へ現れると、顔面が替わってガトリング砲のような連射砲がたくさん並んだ顔面が現れた。顔面の射撃口から雨の様に降り注ぐ弾丸にレッドバロンは何もできず、ただ銃弾を受けるしかなかった。

レッドバロンが態勢を立て直すと、ディモスZはまた姿を消してしまう。そしてレッドバロンの後ろ側に出現すると、今度は冷凍液を吐き出す顔面に変わっていた。

後ろを振り返るまでのわずかな間に、レッドバロンに冷凍液を吹きかけていくディモスZ。背中が真っ白になりながら、レッドバロンは振り返ってディモスZを捕えようとする。だがディモスZはレッドバロンと顔が合いそうになるとすぐ姿を消して、死角になる後ろへ回って姿を現すのだった。

この様子を見ていた三神博士は、ドリルアローを呼ぶように提案した。リモートコンロトールでドリルアローを呼ぶ紅健。そうこうしているうちに、レッドバロンは低温のために操作不能に陥ってしまう。
『レッドバロン操作不能!』

哲也が気転を効かせて、持っていたバズーカ砲をレッドバロンの足元に撃って爆発させた。レッドバロンは炎に包まれてしまうが、これで温度が上昇して氷漬けから脱出できるにちがいない。
『氷が溶けるまで、時間をかせぐんだ!』

三神博士の指示で、マリと哲也はディモスZを攻撃しながら撤退していく。こうして敵の目をレッドバロンから引き離し、時間をかせごうという策であった。思惑通り、マリと哲也に攻撃を始めるディモスZ。

その間にも炎の熱は氷を溶かし、レッドバロンの機能は回復していった。
『シメタ!』

凍結が溶解して動けるようになったレッドバロンは、両肩にドリルアローを装着してタイミングを待った。
『今だ、ドリルアロー発射!』

だが、ドリルアローがディモスZに命中し爆発するのと同じタイミングで、ディモスZは消えてしまった。手ごたえは十分にあった・・・そう思う健。

『博士。一体どんな仕掛けになっているんでしょうか?』
『私にも解からん・・・』

その時、空から何かがパラシュートで落ちてくるのを見つけたマリ。近くへ寄って、放射能反応や火薬反応が無い事を確認したマリ。それは長さ1メートルほどの宇宙ロケットらしかった。哲也がロケットの表面に書かれた文字を読んで、みんなは驚いた。

『紅健殿、紅健太郎』
『紅健太郎って、健のお父さんじゃない!?』

そのロケットを基地へ持ち帰って調査してみると、中には紅健の父が愛用していたパイプと赤ん坊の健を抱いた父の写真が入っていた。筒の中には手紙が入っていた。設計図を描くための透明な板に、それは書かれていた。

『突然の宇宙からの便りに、さぞ驚いたことだろう。私は今、火星でこの便りを書いている。監視の目が厳しく、この郵便ロケットも実験用ロケットに紛らわせて打ちあげるしかないのだ・・・』

手紙の内容は、デビラーに捕らえられた父と母は死刑に処せられたが、気が付くと父の健太郎は火星基地に連れてこられ、地球攻撃用ロボットの設計をやらされているという。宇宙を飛べるようになったレッドバロンで、どうか助けに来てほしいという内容であった。

同封されているマイクロフィルムには、隠し撮りした火星基地の様子が映っており、父の姿もそのフィルムの中に映っていた。それは健の記憶の中にある父の顔であった。だが、これは宇宙鉄面党の陰謀かもしれない。迂闊に信じるわけにはいかない。

紅健は、レッドバロンで火星へ行くことを、三神博士に懇願した。
『博士、俺を火星へ行かせてください。お願いします!』
『まず無理だな・・・』

『どうしてですか!』
『月へ行くのとはわけが違うんだ。火星までの距離は何億キロとある。今のレッドバロンの構造では、片道分の燃料しか積むことが出来ないんだ』

『かまいません。行かせてください!』
『帰れないと分っていて、行かせるわけにはいかん!』

『会いたいんです、父に!』
『・・・』

『父を見殺しにしろというんですか!』
『火星は宇宙鉄面党の本拠地だ。飛び込んでいって戻れなければ、どうなるか分るだろう!』

『じゃあ、どうしろというんですか!』
『俺にもわからん・・・ただ、レッドバロンは我々人類の守り神であることだけは忘れないでほしい・・・』

個人的な感情に流されて、人類の滅亡を招くような勝手な行動は慎んでほしいと、三神博士は言うのだ。それを聞いた健は、何も言えなくなってしまった。

マリの気持ちも、三神博士と同じだ。父を思う健の気持ちは十分解るが、帰って来られないと分かっている旅に、行かせることには絶対反対だった。

鉄面党火星基地から飛んで来た宇宙ロケットを三神博士が分解していたところ、ロケットの推進力にビームストーンが使われていることが判明した。

ビームストーンは太陽光線を光子エネルギーに変えてしまう石なので、永久に宇宙空間を飛び続けることが出来るのである。

これが火星のどこかにあるならば、紅健を火星に行かせてもいいと三神博士は考えた。帰りは火星のビームストーンを使って、帰ってくればいいからだ。ただし、探しださねばならない手間はあるが。

スペースウィングスに補助タンクを積んで、火星までギリギリの燃料でレッドバロンは今飛び立とうとしていた。三神博士の発案で新兵器レインボーショットを装備したレッドバロン。

こうしてレッドバロンは、月へ行くよりも150倍遠い火星までの長旅に出発した。
『ファイトレバー オン!』

流星群を新兵器レインボーショットで撃破して、順調に飛行していたレッドバロンは、突然得体の知れない力に襲われて、操縦不能に陥ってしまう・・・。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
いよいよレッドバロンは、話が佳境に入っていきます。火星の本拠地へ殴り込みをかける紅健。父との再会は果たしてなるのか?!

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