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シルバー仮面(3) [シルバー仮面・ドラマ]

今回は、第4回《はてしなき旅》を取りあげます。

脚本;市川森一
監督;山際永三
宇宙人デザイン;池谷仙克
音楽;日暮雅信
ナレーター;森山周一郎

【ピューマ星人】登場

【前回までの話は・・・
チグリス星人に襲われて燃えてしまった春日研究所の焼け跡に父の日記が隠されていることを思い出した長男光一。秘密のカギを日記に求めた光一は、兄妹に内緒でひとり研究所跡へ向かったが、父の面影を求めて集まってきた4人と出くわす。
思い出話をしている時に、ふとした言葉から光一は隠しトビラを見つけ、その中に日記を発見する。だが焼け跡には、日記を横取りしようとするシャイン星人が潜んでいた。星人が火に弱いことに気付いた兄妹とシルバー仮面の活躍で、シャイン星人を葬ることはできた。しかし、日記に秘密を解くカギは書かれてはいなかった・・・】


◆春日博士の後輩で、よき理解者として知られる湯浅博士の元を訪ねた春日兄妹。妻と日曜学校に通う娘・京子との三人で仲良く平和に暮らしていたのだが、春日兄妹が訪れたことで、この親子の生活に変化が生じてしまうのだった。

最初の変化は、春日兄妹と湯浅博士との出会いの時であった。書面で訪問することを伝えておいた春日光一は、湯浅家へ行く途中の路上で、信号待ちをしている車に乗っている湯浅博士を見つけた。横に並んで窓越しに声をかけると、湯浅博士は快く応じてくれるのであった。

これから、日曜学校へ通う娘・京子を迎えに行く所だという湯浅博士。教会へ京子を迎えに行ったところで、光二と二女のはるかを湯浅博士の車に分乗させてもらい、湯浅家へ向かうのであった。光二が運転し、はるかがラジオのスイッチを入れた時、変な声がラジオから流れてきた。

『春日博士の息子と娘たちよ。私はピューマ星人だ。お前達は春日博士の血を引く者達である限り、私の手から逃れることは絶対にできない。そして、湯浅博士。災いは、彼らをかばう者の上にもふりかかることを忘れるな』

それを聞き、不安に陥る京子と湯浅博士。光一達の車内でも、ピューマ星人の音声は流れていた。光一は、博士一家に迷惑はかけないと約束をする。湯浅博士も春日博士に恩があるので、協力は惜しまないと話す。

『ご心配なく。私も科学者の端くれです。宇宙人の脅しに負けるわけにはいきません』

自宅に到着すると、娘の京子は何も無かったかの様に元気な声で、母にお客さんが来たことを伝えるために車から降りて走っていった。

湯浅一家3人と春日兄妹5人が一つのテーブルについて、奥さんの手料理を振る舞われていた。最近まともな食事をほとんどしていなかった春日兄妹にとって、この団らんは何よりも天国にいるような心地良さであった。

恩人である春日博士が発明した光子ロケットを、断じて宇宙人の手に渡してはならないと言う意味のことを湯浅博士が兄妹の前で話した途端、隣の部屋から奇妙な声が聞こえてきた。

『大きな口を叩くな。お前がどんなに善人ぶっても、所詮は偽善者ではないか・・・』

博士は、その声が隣部屋のテレビの音声だと思い、京子にテレビを消してくるように言った。テレビをつけた覚えなど、京子には全くない。だが博士は、それでも京子を隣部屋へ行かせるのだった。そして戻って来た京子は、奇妙なことを言い出した。

テレビ画面の中の変なオジサンに、食堂のお客様をテレビの前に連れてくるように言われた、と言うのだ。真っ先に変だぞと思ったのは、光一と光二だった。ひとみも変だと思ったらしく、京子を連れて自分も隣部屋へ行ってみることに。

隣部屋にある白黒テレビ画面には、無人の牢屋の映像が映し出されていた。京子はおかしいなぁという顔をしてテレビの前に座ると、じっと画面を見つめた。その後ろから、ひとみが見守っていた。
『京子ちゃん、何も映ってないじゃないの・・・』

すると突然、画面が閃光を発して、京子が画面の中に吸い込まれてしまった。閃光に驚いて後ろを観たひとみは、助かった。後から部屋に入って来た光二は、京子が画面に吸い込まれる様子をしっかりと見ていた。

『京子ちゃん!京子ちゃーん!』

ひとみはテレビ画面を観て、驚愕した。画面に映る牢屋の中で、声はしないが京子が泣いて助けを求めているではないか。星人の声が響いた。
『光子ロケットの秘密を渡せ。明日の正午が期限だ!』

京子が鉄格子をつかんでいる映像のまま、テレビ画面はプツンと消えた。叫び声を聞きつけて、食堂にいた全員が駆けつけてきた。
『京子ちゃんがテレビの中へ・・・』

光二の話を聞いて、急いでテレビをつける湯浅博士。だが、画面に映ったのは京子ではなく、時代劇だった。
『なぜウチの子が・・・』

血相を欠いて、誰でもいいから説明を求めようとする博士の妻。
『落ち着きなさい、ママ!』

一先ず部屋を出て、隣の食堂へ戻るみんな。光一がテレビを分解してみると、電送移動装置がテレビに内蔵されていることが判明した。

『何ですの、電送移動装置って?』
『人間の体を分子に分解して、電波で他の場所へ送りこむ装置だ。京子の命に別状はないと思うが・・・』

湯浅博士は、京子が連れて行かれた仕組みを、簡単に妻に説明した。
『あなたがあの方達をウチへ連れてくるから・・・(泣)』
『黙りなさい!』

夫婦はケンカになってしまいそうだった。とうとう、災いが現実の形となって、湯浅博士の身にふりかかってしまったのだった。

湯浅博士は自分の研究室へ行って、電送移動装置テレビの半導体について解析を進めた。その結果、この装置はO型血液だけに特殊な反応を示す事が、解かったのだ。簡単にいうと、O型血液の人間だけが電送される仕組みになっていた。

春日兄妹の中で、二女のはるかだけがO型であった。他の兄妹は、全員A型であった。はるかは、危険を承知で、兄妹を代表して自分が京子を助けに行くと、湯浅博士の目前で言った。

はるかは、京子を誘拐されたあとの湯浅博士が、とても悩んでいる姿をみてしまったのであった。もちろん、兄妹の中でこの役目ができるのは、自分しかいないことも分かっていた。

兄達は京子の居所を探すため、靴裏に発信機を取り付けた。発信機付きネックレスも首にかけてくれた。あと発信機付きではないが、母の形見の指輪をはるかの薬指にしてあげる姉のひとみ。

『これ、御守りに持って行って』
『サンキュー!』

『場所をキャッチしたら、すぐに助けに行くからな!』
『頼むわよ!アニキ』

ピューマ星人が予告した正午になった。テレビのスイッチが入り、閃光を発したテレビに吸い込まれていくはるか。画面の向こうに電送されたはるかには、余裕があった。だが、全身が骨だけの姿のピューマ星人が現れ、見透かしたように靴裏とネックレスの発信機をはるかから奪い去ってしまう。

しかも、電撃攻撃をしかけて、はるかを苦しめるのであった。テレビ画面にその様子が映し出され、何もできない兄妹たちは、はるかを電送したことを悔やんだ。
『止めてくれ!・・・はるかに手を出すな』

万策尽きたかと思われたとき、ひとみははるかの薬指に付けてあげた指輪のことを思い出した。
『あの指輪には、お父さんが最初に実験で成功した時の半導体が記念にはめ込まれているの。それを電波で追って行けば、きっと突き止められるわ』

今はそれしかないと、レーダーを持ってすぐに出発する4人。4人は電波が出ている洞窟を発見する。真っ暗な洞窟の中で、ピューマ星人の基地を発見した4人は、赤光銃と白光銃を撃って乗り込んでいく。

『来たな、春日兄妹!』

スタジオのように、テレビカメラや照明装置が完備された星人の基地。現れたピューマ星人に、光二はシルバー仮面に変身して、向かって行く。牢屋のセットの中で戦うシルバー仮面とピューマ星人。シルバーキックがピューマ星人のとどめを刺した。死んでも一滴の血も流れない星人だった。

京子とはるかを助けだした春日兄妹は、京子を湯浅家へ無事に送り届けた。だが裏庭では、湯浅博士が光子ロケットの研究資料も何もかもを焼き捨てていた。あれほど尊敬していた春日博士の肖像画も、炎の中に投げ込んでしまうのだった。

それを見て、肖像画を炎の中から急いで取り出す光三。すべてを処分して、春日博士との縁を切るつもりの湯浅博士。

『もうこれで、あなたたちの力になれるものは何も無い。何の役にも立たない人間になったのだから、そばにいても無駄ですよ!』

時に、人は守るべき者があると、弱くなってしまうこともある。目に入れても痛くない娘が恐ろしい目に遭ってしまったことで、自分のすべてを捨てて家族を守ることに決めた湯浅博士。だが・・・

春日兄妹と一緒に修羅場をくぐり抜けてきた娘の京子は、春日兄妹との絆をより深めていたのだ。湯浅家を去る春日兄妹の乗る車を、走って追いかけながら手を振る京子。
『お兄ちゃーん、お姉ちゃーん、さようなら・・・』

その姿を見て、はるかとひとみは車の窓を開け、見えなくなるまで笑顔で手を振っていた。   (つづく)


★★★★★★★★★★★
昭和時代に、テレビとビデオを合体させて発売してイマイチだったテレビデオのように、シルバー仮面は、仮面ライダーとウルトラマンの良いとこ取りを狙っていたのかもしれない。仮面ライダーのように光線技を使わないで敵と戦い、ウルトラマンの様に未知の宇宙人が襲来する。だが、どっちつかずのシルバー仮面の人気はイマイチであった。結局、路線を変更して、のちに巨大化するウルトラマン型へと変わっていくのであった。

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シルバー仮面(4) [シルバー仮面・ドラマ]

今回は、第10回《燃える地平線》を取りあげます。

脚本;上原正三
監督;佐藤静夫
宇宙人デザイン;池谷仙克
音楽;日暮雅信
ナレーター;森山周一郎

【タイタン星人】登場

【前回までの話は・・・
体に隠された光子ロケットの秘密を探る、春日兄妹の逃亡生活は続く。海岸から見える水平線の彼方に、昭和46年元日の陽が昇ろうとしていた。海岸で薪を燃やして、ひとみが作った雑煮を食べながら、父の夢を実現するために頑張ることを誓う兄妹たち。
行く先々で、光子ロケットの設計図を狙う宇宙人たちが襲撃してくる。ゴルゴン星人、ソロモン星人、ドミノ星人etc.・・・。疲れのみえる末っ子はるかを大阪の東南大学にいる阿部教授のもとへ送り、4人で逃亡生活を続ける兄妹に、タイタン星人が迫って来た・・・】


◆富士山が間近に見えるある部落へたどり着いた春日兄妹が、そこで車を降りて休憩をしていると、ライフル銃で襲撃してくる者がいた。兄妹が急いで逃げ込んだ民家は空き家だったが、そこへライフル銃を盛んに撃ち込む男。まるで、兄妹が逃げる様子を楽しんでいるかのようであった。

このまま空き家の中にいても、らちが明かない。光一は東京で会うことを約束して、裏口からひとみをまず逃がした。そして、光二、光三と共に民家の前に停めてある車に乗って、逃げることにした。この村の奥へと逃げてきたが、しつこく追ってくるライフルの男。

光三がスペクトルグラスをかけてみると、ライフル男はカミキリムシのような顔をしたタイタン星人であった。タイタン星人は、極悪非道な宇宙人である。春日兄妹から光子ロケットの秘密を奪うと同時に兄妹を奴隷として使い、ロケットを完成させるつもりであった。

人間体のタイタン星人は、光一たちに襲いかかり格闘となるが、なぜかスキを作って光一たちを逃がしてしまう。不審に思いながら、光二はひとみに連絡するが、連絡が取れない。東京の叔父の元へ身を寄せているはずなのだ。

ひょっとして、タイタン星人に襲われたのでは・・・三人はすぐに、東京へと向かった。叔父の家で待っていたのは、包帯姿の叔父の土下座姿だった。
『すまん。ひとみちゃんを宇宙人にさらわれた・・・わしも戦ったが、ホレこの通り、重症を負った』

『ひとみは、どこへ連れて行かれたんです?』
『光子ロケットの格納庫へ行くと言っておった。今日の午後3時までに降伏しなければ、ひとみを殺すと言っていた・・・』

春日式光子ロケットの本体はすでに完成しており、未完成なのはエンジン部なのだ。この光子エンジンが無ければ、光子ロケットは無用の長物にすぎない。

いつも血気盛んな光三が、今日は弱きだった。
『姉さんを救うには、俺たちが降伏するしかない・・・』

一方でいつも冷静な光一、光二は、覚悟を決めていた。
『今をおいて、やつらと戦うチャンスはない。奴隷にされてからでは、遅いからな』
『俺たちの力で、ひとみを救い出そう!』

怪我をした大原の叔父を残し、光一、光二、光三は、光子ロケットの格納庫へ向かった。
格納庫のトビラを開くと、そこには絞首刑台の13階段が作られてあった。軍服姿の男が、捕らわれたひとみを連れてきた。

軍服姿の隊長は、余裕のある笑みを浮かべて、こう告げた。
『降伏しに来たのか?・・・』
『はっきり言う。お前達の奴隷になるつもりはない!』

『妹が死んでもいいんだな?・・・』
軍服の男は、絞首刑用のロープの輪にひとみの頭をくぐらせ、処刑ボタンのスイッチに指をのせた。
『・・・待て!わかった。妹を助けてくれ』

『兄さん!奴隷として生きるくらいなら、死んだ方がマシよ!』
『ムフフフ・・・今日から春日兄妹は、タイタン星人の奴隷として働くのだ・・・ムハハハハ』

ひとみの首からロープが外された時、4人は目で合図した。光一と光三は、周りにいる数人の軍服の男達に殴りかかり、光二は掛け声でシルバー仮面に変身した。
『アタック!』

光一、ひとみ、光三を格納庫から逃がしたシルバー仮面は、軍服姿の隊長へ向かって突撃した。シルバー仮面という思いもよらない敵が現れ、軍服姿の隊長は焦った。隊長はタイタン星人に変身すると、右手のムチでシルバー仮面に襲いかかってきた。

キック、パンチをタイタン星人に浴びせるシルバー仮面。タイタン星人は、ダイナマイトのような武器に火を点けて、シルバー仮面に投げつけた。だが、爆発するより一瞬早く、それを投げ返したシルバー仮面。タイタン星人の身体に引火して、星人は大爆発してしまった。

みんな、それぞれがよく戦った。硝煙の中を集まり、互いに奮闘を称え合った。
『光二、みんな、よくやった。俺たちは勝ったんだ!タイタン星人に・・・』
『格納庫が心配だ・・・行ってみよう!』

燃えることもほとんど無く、格納庫のロケットは無事だった。ふと見ると、格納庫の壁に手型が浮かび上がっていた。
『これは、父さんの手形だよ!』

壁の手形に向かって右側あたりには、何か文字らしきものが・・・。表面を手でなでると文字が浮かびあがり、文章となって読める。それは、こう読めた。

 我が息子たちへ
 右手を合わせよ
 未来は君達の世代

父の手形の上から、光一が右手を乗せ、光二が、ひとみが、光三が右手の平を順に乗せていく。すると、向かい側の壁に突然、光子ロケットの方程式が次々と鮮やかに浮かび上がっていった。それらは読み取るには十分な時間、浮かび上がっていた。

やがて方程式は、夕陽が沈むようにゆっくりと薄くなって消えた。そして、今まで方程式が映っていた壁が上へあがって行き、その奥から完成された光子ロケット・エンジン2基が出現したのだ。

こんな所に完成されたエンジンがあるなんて・・・驚く4人の兄妹。今日までの苦労が報われる瞬間が来た。ここまで、やれることは兄妹力を合わせてやってきたつもりですと、光一は心の中で父に告げた。

『お父さんは、私達に戦い取ることを教えたかったんだと思うわ・・・』
『きっとそうに違いない・・・』
女性ながら勇敢なひとみは、そう思った。

『僕達は今、父さんの熱い魂に触れることができました。光二も、ひとみも、光三も、はるかも、みんな立派に戦いました。褒めてやってください!』
長男として、兄妹たちをここまで教示してきた光一は、心にグッとくるものがあった。

2基のロケットエンジンは、兄妹がこれを見つけた時に、自動的にロケット本体後部へセットされる様に仕組まれていた。末っ子のはるかを除く4人の兄妹が見守る中、エンジンのセットを終えた光子ロケットは、格納庫からいつでも飛び立つことができるようになった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★
宇宙人が光子ロケットを狙う理由は、地球人に持たせると必ず戦いに用いるから危険だ、というのである。過去の地球人のたどった歴史は戦いの歴史であり、相手から奪うという歴史はこれからも変わらないというのが、宇宙人側の言い分である。
21世紀の今でも、相手と互角に渡り合うためにロケットを武器として開発しているブタ野郎の国がある。やはり宇宙人の言っていることは、正しい。

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